ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

千の刃濤、桃花染の皇姫

2016.10.02 by てるりん♪

千の刃濤、桃花染の皇姫 プレミアムパック97. 千の刃濤、桃花染の皇姫
シナリオ:榊原拓 / 内田ヒロユキ / 安西秀明
原画:べっかんこう / 夏野イオ
BGM:ActivePlanets

 
 
 
 
 
 

< ストーリー>
安寧の日々は灰燼に帰した—-

黎明から2000年、一系の皇帝により統治されてきた皇国は夷狄の手に落ちた。
当たり前だったものが、次々と崩れていく毎日。
時代の奔流に弄ばれながらも、人々は逞しく未来を探し続ける。

たった一人残された帝位継承者(宮国朱璃)は力を求めていた。
仇敵を排除し、この国を取り戻さなくてはならない。
過去を失った武人(鴇田宗仁)は主を求めていた。
鍛え上げられた白刃は、忠義のために振るわなければならない。

その日
運命に導かれ二人は出会う。
往く先にあるのは失意か祝福か、答えを知る者はどこにもいない。

(by 公式サイト)

基本ネタバレあり

シナリオ(36点)
テーマ

テーマらしいテーマは無い。

復讐を掲げていたが、時間が経つにつれ皇国の復興、そこから恋愛劇も含んだシナリオがあり、テーマは忠義の物語という感じかな。

感想

んー面白かった…?と言われれば、面白かった…でも…。といった感じ。

演出やシステムや素材は超一級品。これは間違いない。ただこれら一級品の素材を調理しきれなかった、見栄えは素晴らしい料理が出てきたが、味は存外普通だった…的な例えがしっくりとくるかもしれない。

プレイした方はお分かりと思いますが、ユースティア方式で朱璃がメインシナリオの大きな幹ととなっており、枝分かれすると個別シナリオとなる。
その為、個別が短く、出来も酷い。

滸に関しては皇国のその後を端折ったり、奏海に至ってはキャラ崩壊ともいえるようなシナリオの投げっぷりには驚きを隠せないw
エルザ、古杜音に至っても真の意味で皇国が国を取り戻すこともなく、朱璃や宗仁が持つ過去の伏線も回収されることは無い。

ということで、本作品に関しては、朱璃一本でプレイしていただくことを推奨とします。全てが語られ、個別を通さないと理解できない、といった伏線回収も無い。

・宮国 朱璃シナリオ
朱璃シナリオだけ見ると、総合的なシナリオは良いとは言えないが、朱璃と宗仁の関係性だけを焦点にあてるならば悪くはない。
復讐に生きる朱璃から、皇国の現状、共和国の現状(学園)、武人と関わり合い、復讐による視野の狭窄が取り払われる。
皇国復興を第一に、宗仁への気持ちとも照らし合わせつつ、成長していく様、そして語られる自身が持つ力が皇国建国時(皇祖)まで遡ること。
そこで宗仁の正体と、朱璃が持つ血を理解し、アイデンティティを失ってまでも皇国を取り戻すべきなのか?愛は過去さえも塗り替えられないのか?
といった観点で関係性を描く。

これらを踏まえ、忠義の関係から一歩先へ進む過程が演出と合わさって非常に美しく描かれていた。下手にバコバコさせなかったのはよかったかもねw
(流れるままだったら…ってシーンが結構多く見受けられたので)

これら二人の関係性だけを見ると表現は悪くないなぁーとは思う。特にラストの抱き合うシーンなんか、それはもう芸術の域でしたよ。

ただ人間関係を別としてそれを内包させる、シナリオや世界観、その設定がほとんど活かされていない。

・封建時代と近代を交えた世界観
完全な封建制ではないが、帝が統治し武人が取り締まる。それにスマートフォンなどのデバイスが出てきたり、それとは別に呪術といった不可思議能力が合わさりオカルト的な設定となっています。オカルト的な設定はまぁ問題ないとしても…。
一例ではあるが、エルザなんか宗仁たちを目にしている割に、盗聴器といった近代機器使えよ。明らかに滸とデバイス通信しているやり取り描写があるのに。
世界観と行動がマッチしていない。

これが致命的で、朱璃や滸など重要な立場にいながらも危機意識の薄さがどうしても拭いきれない。滸が銭稼ぎ(敗戦国の希望)とはいえアイドル稼業を行うのも違和感があるし、小此木さん、あんた一応権力ある立場なのに、もっと上手くやれよと。描写は戦争してる間出てるけど、行動が全然戦争してる、しようとしている人達の行動じゃねー。

伏線回収の仕方も、回想シーンを入れたりと先が読めてしまう展開。確かに丁寧と言えば丁寧だが、もう少し上手いやり方もあったんじゃないかと。

ラストは…。カハクや宗仁さんの888パワーもすごかったが、大御神の力もトンデモ感、更にその上を行く、黒大御神様の力、そして過去の帝を力に…!という超SF展開…。
呪装刀装備した武人すげー!?と思っていたがインフレ具合がすごい。設定がそうなのだから仕方は無いが、武人は武人らしく、刀で決着をつけるような展開が欲しかったかも。

ご都合的な感は否めませんが、総じて…酷い点は多いが、それなりには楽しめたことは間違いない…っ!

キャラクター(12点)
ヒロイン

・宮国 朱璃
凛とした皇祖の血を継ぐお姫様。
メインヒロイン枠らしく丁重な扱われ方です。

・椎葉 古杜音
癒しロリ巨乳枠。
最後まで良い人だった。笑顔が輝いていました。
死にそうになりがらも死なないタフな巫女さんです。

・鴇田 奏海
極度なブラコン枠。
まぁ色々と掌の上で転がされていたが、事実が分かった後の行動も酷かった…。
特に個別に関しては…。

・エルザ・ヴァレンタイン
自分の在り方に疑問を持つも、武人と接することで見出すヒロイン。
敵側にいるけど、割とすんなりと自分の野望を叶えてしまう。
かなりご都合主義感が満載な展開。

・稲生 滸
呪装刀『不知火』を扱う女棟梁!
個別に関しては…扱われ方が酷い。
見せ場は不知火を掲げる一枚絵!マジでカッコイイッス!

ヒロインに関しては…魅力はもう一つかな。古杜音さんだけですかね。
サブの子柚や睦美さんが可愛かった。
武人らしい武人が槙と宗仁しか居なかったのが痛すぎじゃね?

主人公

・鴇田宗仁
記憶喪失。訳はあるが、記憶が復活しても芯を貫く忠義が熱かった…。
無骨で自分の在り方がわかっているので行動にブレがない。
朱璃に忠義を尽くしつつ、他ヒロインの仲良くなる。
主人公は一際良かったかなと思う。

システム(20点)
総プレイ時間

20~25時間ぐらいの間だったと思う。

個別に関しては最後のシナリオ以外はあっさりと終るため。

インターフェース

致せりつくせりのシステム面。
ホットキーの設定、ゲームパッドの設定、テーマの追加や削除 etc

インターフェースは使いやすさも含め相当洗練されている。とりあえずは、すごいの一言。

その他

・余談
1ヒロインに4エピソード。
来島と睦美、子柚に各1エピソード。

CG&BGM(15点)
キャラ絵 / 背景画

絵師はいつも通りに、べっかんこうさんですが、
キャラ絵、背景画含めて、素晴らしいの一言。圧倒的なクオリティ、美しい。

このゲームはシステム面のクオリティの高さに脱帽です…といったところでしょう。

BGM

BGMに関しては和を基調とした重厚感溢れるBGMが多い。
世界観にマッチした音楽であり、悪くない。

OPは嗚呼 絢爛の泡沫が如く。
桃花染に咲いて、日ノ環など雰囲気を合わせた曲が多く悪くない。

その他(5点)

システム面の素晴らしさに感嘆の意を込め5点w
特に演出と素材に関して超一級品。

総評(88点 Aランク)

何というか前々回のユースティアを期待したが、ユースティアといつものAUGUSTの作品が混じり合った結果、千桃が出来たって感じ。
素材は最高級なので、そこに関してはかなり満足です。(エロ含)

シナリオが揃えば、最高の料理になっていたが、調理方法をミスったか。

嗚呼 絢爛の泡沫が如く 歌:ういにゃす/おっちょこバニー

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