ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
アニメの影響でシュタゲゼロをプレイし終えた。

narcissu

2016.08.23 by てるりん♪

ナルキッソス ~もしも明日があるなら~ Portable(通常版)94. narcissu
95. narcissu SIDE 2nd

開発 ステージ☆なな

 
 
 
 
 
 
 

※基本ネタバレあり。
※この作品は『narcissu』、『narcissu SIDE 2nd』を1つとして、かつシナリオのみでの判断とさせていただきます。

シナリオ(42点)
テーマ

死に対して、何を思うのか?何を感じるのか?
テーマは確かに死生観を扱ったものだが、その答えは、見た者に委ねられる。

感想

2005年、2007年に無料のフリーソフトとして提供された作品。

narcissu

なんだろう。読後に関しては何とも言えない感覚に陥った。
確かに悲しいし、どうしようも無い運命(死)に対し抗うことも無く、自ら受け入れ、そこには奇跡も無く、ただ絶望しかない。
そんな悲しい逃避行の行く末に、虚無感のみ残った。

会話は少ないが、1つ1つの台詞に間と重みが残り、セツミが一体何を思うのか?何を考えているのか?様々な憶測が掻き立てられる。
何より、感情的になるシーンがほとんど無い。だから心揺さぶられるようなこともなく、ひたすらジャブを受けているような、そんな感覚。
ジワリジワリと侵食される、淡々と流れるシナリオ。

主人公とヒロインは境遇は同じ(待つのは死という運命)なのだが、見る視点が全く違う。主観的に言葉少なく、覚悟が見えるヒロインと死の宣告から間もない、まだ実感が沸かない主人公による客観的な視点。主人公はいわば我々と同じ側の視点だ。
逃避行の半ば、コインランドリーで衣服を盗難、パチンコ店での窃盗未遂、セツミの衣服をの購入、濡れタオルで体を拭う、切れた薬を盗難、非常識な行動とはいえ、彼らが生きながらえる為の行動でもある。1つの行動に対しても互いに温度感があり、主人公は事なきを得ることで生を感じていることが見受けられる。

セツミの1つ1つの行動が短い作品の中で、丁寧に描かれ、見る側もそれが1つの情報として与えられ、何を思うか、その時何を考えていたのか、読み解くためのカギとなる。セツミが見る視点は死に行く旅路の果てに、道中の景色を心に刻むためだったのだろうか?

そして目的地にある水仙を見て何を思ったのか?そこには幸せがあったのか?
目的を果たし、死を待つのみとなったヒロインに対し、前向きになろうと諭す主人公だが…、そこで初めて感情的になるセツミ。
その間から、彼女にとっての苦悩や決意、死に対して抗うこともできない、ただ受け入れるだけ、そこには絶望しかない、と、だからこそ家でも7Fでの死を迎えない、そこには彼女の決意と自分、自分自身以外の世界、または運命、神にとっての最初で最後の反抗といってもいいのだろうか、伺うことが出来る。

そこには死を迎えるものと、見送るもの、決定的な違いが見受けられた。
最後に笑うことが出来たのが1つの救いかもしれない。

眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと。”生きた証”を残して。

死とは誰にでも平等で、ただ早く迎えるか、遅く迎えるか、その違いのみだ。
セツミの死も年間35,000人が自殺する、その中の1人だけなのだ。

死とは孤独である。自分が死を迎えるころ、そこには何があるのだろうか?何を思って死ぬのだろうか?その時、幸せに、笑って死を…、、、

読み終わった後はただ虚無感しか残らなかった。

narcissu SIDE 2nd

続編。というよりか、セツミのルーツを辿る物語。
何故、地図に詳しかったのか?何故、車に詳しかったのか?何故、死を迎える人間が5万円を持っていたのか?何故、水仙を?

といったnurcissuで疑問に思っていた点を補完する意味でも、重要な作品となっている。
個人的には1をプレイして、2をプレイ、そして改めて1をプレイすることでまた視点が変わるのではないかと思う。

1とは違い、感情的なシーンが多くあり、姫子の友人であったり、病気になる前の過程、セツミとは対照的な人生を過ごしてきた姫子の姿が、
1つ1つ感情の起爆剤となり、沁み込み、時折揺さぶられる、そんなシーンが見受けられる、泣きゲーだね。

見方としては、1が死にゆくもの、2が残されるもの、この視点で描かれる点だ。
セツミが姫子の生き様をどう思い、どのようなモノが心に刻み込まれたのか、見る者に委ねられるが、捉えることが出来る。

“死ぬまでにしたい10の事こと”
映画でも同じみな感はあるが、姫子にとっては生きた証や神への反抗が込められた内容となっている。作品はこの”10″のことをなぞり、偶然出会ったセツミを年の離れた友人として、過去の患者を重ね、残すものとして。

セツミが如何に、姫子の影響を受けたか、作品を通して感じることが出来る。

ポテトが嫌いだったセツミ、両親への苦労、優しさが故、嫌いなものも食べる、それが優しさだから。
しかし姫子はそれは優しさにならないと、それでも食べれないセツミに対し、ならば好きになればいい。
それならば互いにとっても幸せになれる。

残されたものに対する優しさ。これはルールでも語られており、負担をかけるな、会うな、親友を作るなと。
だから姫子は妹にも親友にも7Fに移ることで、断ち切った。
とても寂しいが、それが死にゆくもののルールなのだ。

2は、残されたものに対しての”優しさ”を説いたシナリオなのかもしれない。
そこから6年、1へと続くことになるが、残されたものとして、今度は死にゆくものとして、セツミがとった答えはどうだったのか?

そして____その結論が最後に受け継がれることになる。

“残すものには…笑ってあげて”

この作品が伝えたいことは、最後の最後に出た、このルール。ネロもアロアも幸せになれるかもしれない、そんな魔法の言葉。

システム
総プレイ時間

プレイ時間は、1が1.5時間、2が2時間前後ぐらいかな。
とても短く、濃厚なシナリオです。

CG&BGM
BGM

『ナルキッソス』
とても悲しい歌です。悲しすぎる。

総評

なんだろう。やはり1をプレイして、2をプレイ、そして1を再プレイすると、なんだかとても悲しなった。

勿論、最後の結末に関しては賛否や個人的な感覚もあり、答えが無いので、色々あるだろう。
でも、死は選ぶことは出来るが、生は選ぶことは出来ない。だからこそ、死が待っていても、生を受けた、その感謝を糧に、残されたものに対して、悲しい結末があろうとも、生を尊び、時には抗うことも、そして最後に死を全うする、そんな終わり方があっても良かったのではないか、と思ったのが本心でございます。

ナルキッソス 歌:eufonius

 

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