ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

祝姫

2016.08.17 by てるりん♪

祝姫【通常版】92. 祝姫
原画:和遥キナ
シナリオ:竜騎士07

 
 
 
 
 
 
 
 

< ストーリー>
煤払家の男子は代々、一定の歳を迎えると親元を離れて独り立ちする。

そして誰にも頼らずに心身を鍛え、それを以て一人前と認められたそうだ。
だからこの日に備え、一人で生活する為に様々なことを身に付けてきた。

県立須々田高校。そこが僕の新しい学校だ。
本当なら、2年からの転校ではなく、1年の時に入学する予定だった。

高校での毎日は、気楽なだけでなく、とても快適。
誰もが楽しげに過ごす2年A組。

しかし、彼女。黒神十重(クロカミトエ)。
彼女は、不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女だった。

-略-

(by DMM.comから引用)

※基本ネタバレあり

シナリオ(40点)
テーマ

世界観は和風伝奇、テーマは千年に渡る『呪い』を解呪する、そんな御伽噺。

感想

良かった。シナリオは竜騎士07氏で、ひぐらし以来のプレイかも(またはRewrite以来か)。

和風伝奇な世界観。作りこまれた世界観は健在であり、ひぐらし程ではないが、竜騎士節と言いましょうか、成分は少なくはなりましたが、バランスよく描かれたシナリオです。

序盤から読み手の奇をてらう不可思議な世界観、そして絶望と言える結末。先が気になるような顛末は竜騎士氏の作品をプレイしているな、と感じ取れる。
主人公が名前通りに冷静沈着な人物像で、正義感はあるが暑苦しくない。サブの夏君がその性格を引き継いでいるので、割と落ち着いて読むことが出来る。

各ヒロインが持つ心的外傷を『呪い』と重ね世界観を作る、序盤は『?』であったが、一本道で辿る過程で、呪いと称したヒロインの心的外傷を主人公が後押しして、解消を図っていき、メインヒロインである十重の呪いを解くために力をつけていく、、、そういった流れではあるが、蓋を開けてみると…割とあっさりしたした内容。
椿子はTHE HENTAIパパオッサンの幻想に、鼎は家庭環境からの自立、リリアは過去の栄光からの脱却。

椿子は裏表のある性格を活かした内容となっているが、解決方法が如何せん肩透かし。族+萌えというすごくニーズが狭そうなジャンルな性格がインパクトあり。

鼎は独創的な世界観と自身の環境をチェスで例え、自分の居場所が無くなっていく、そういった思いを表には出さず、じわじわと追い詰められていく感覚がなんとも言えない。生理的に気持ち悪い昆虫人間などが要所で出てくるので、苦手な方はダメかも。

リリアに関しては性格からして上手く呪いと心的外傷がマッチした内容であり、読んでいて共感しやすい内容となっている。過去の栄光のお陰で今がある、しかし身体も成長し、過去からの脱却、新たな自分を模索する。過去の自身が幻想となり表面に出てジワジワと追い込まれていく。そんな心情の中、どのように前に進むか苦悩して、過去の自分を消化させ、新たな道へと進む姿はリリアの性格の良さを更に一歩前に出す形として導き出したのは良かった。

どのヒロインも滅法主人公にベタ惚れしているが、主人公が如何せん、完璧すぎる超人なので納得感はある。

そして十重は、悠久の1000年を超える『呪い』の色濃く受け、思春期から電波少女具合になった経緯が、呪いから来る沙耶の唄状態な為。何故、そのような呪いをこうむってしまったのか?その原因はAIRを彷彿させる内容となっている。
解呪するまでの道のりは至ってシンプルで先が読める内容となっており、後半での抑揚感は、ひぐらしなどと比べると盛り上がりに欠けるものとなっている。

解呪された以降のアフター的なお話は、完全に蛇足となっており、悪役だった神の呪いも、お茶目キャラと化したり、非道っぷりが目についた元許嫁(男)も悲惨な有様wプロレスあり、プールハーレムありと、一転変わっておちゃらけ要素全開となっている。

これはこれで、商業的な一面を取り入れないといけない点は否めないが、オチに関しては、個人的にはそのままサヨナラが良かったとは思うんだけどなぁ。変な形でハッピーエンドになっても、そこから千年かけて輪廻の果ての再開、など綺麗に纏めることが出来るんじゃないかなーと思ったんだけど。

あとは、ご都合主義が目立ったってところかな。

と、全体を通して良し悪しが浮き彫りになったなぁと感じた次第です。

ただ美麗なグラフィック、素晴らしいBGM、和風伝奇な世界観、これらは見事にマッチングしており、シナリオを盛り上げてくれており、それらを加味した上で、個人的に満足は出来たかな。

キャラクター(15点)

■ヒロイン
・黒神十重
電波少女…その実は最も呪いを色濃く受けた影響。
ENDING以降は、無垢で無知な少女として可愛らしい感じがよかった。

・春宮椿子
裏表が激しく、普段はうら若き乙女ではあるが、中身は正義感溢れる激情家といった感じ。
特攻隊長という…ヒロインにしては凄まじい肩書を持っており、その背景には悲しい過去が。
まさに竜騎士氏の顔芸の為にいるような性格設定w
ただ性格がちょっと面倒w

・美濃部鼎(かなえ)
おお…北上さんだ…監修がDMMだけあって、あのネタも会話で出てくるとは…。
見た目とは違って計算高く、守銭奴であり、年長者らしく場の雰囲気を作るのが上手いヒロイン。
ちょっと夢見がちなところがあるが、そこが結構可愛い。

・布川莉利杏
元魔法少女の子役で、現役高校生アイドル。
目標の為に妥協せず、自他ともに厳しく接する性格で努力家。
頭の回転も良く、魔性的な雰囲気を醸し出すヒロイン。

ヒロイン全員個性的で良キャラ。皆可愛らしくてよかった…。
しかし、黒神さんは良いとして、、、分家ともいえる外の3人は親が詳しく生まれについて理解していなかったが大丈夫なのか…。

■主人公
守るために拳を降る!正義感の塊で、見て見ぬふりは出来ない、そんな良心的な心を持った持ち主。
欲を出さない珍しい主人公で、常に爽やかで、女子力も高く、イケメンとか、まさに無敵な主人公。

システム(16点)

■ プレイ時間
18時間ぐらい。

■インターフェース
インターフェースは…可もなく不可もなく…。
強いていうなら、ホイールバックログで、現在読んでいるサブタイトルがわかる機能が地味に良いなと思ったところ。

CG & BGM(15点)

■キャラ絵 / 背景画
美麗。文句なしに綺麗です。
竜騎士氏の作品の特徴的な顔芸が見れて満足w
人形の絵や呪いという名の心象風景も雰囲気があり、素晴らしかった。

■BGM
素晴らしい。
OPのちとせつづりは当然として、EDである『君笑みの華』が心打たれる。BGMとしても非常に素晴らしく、音楽が流れると世界観、その情景が思い浮かぶ、そんな素晴らしい名曲です。この音楽と出会えたことに個人的に感謝である。

その他(3点)

個人的にはグラフィックとBGMにプラスアルファとして付けた点数。本当素晴らしい。

総評(89点 Aランク)

良かった。値段もミドルプライスで、今回は50%セール中に購入したが、値段にしては出来も悪くなく、何より美麗なグラフィックとBGMの秀逸さは素晴らしいといっても過言ではない。

相変わらずに、鬼畜を描かさせると徹底した非道っぷりには嫌悪感を抱かせ、ヒロイン達に同情を禁じ得ない内容はライター特有の手法。
それでも全体的には竜騎士養分はやや控えめではあるが、バランスよくまとめた感じのシナリオとなっている。

ちとせつづり 歌:吉田凜音

 

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