ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

できない私が、くり返す。

2014.09.05 by てるりん♪

できない私が、くり返す。 初回限定版87.できない私が、くり返す。
企画・シナリオ:中島大河
キャラクターデザイン・原画:秋空もみぢ / 蒼月しのぶ

 

 

 

 

 

< ストーリー>
—-これが『時を巻き戻す時計』

言葉の通り、いくらでも同じ時間を繰り返し、くり返すことができる。
難しい言葉を使うと、時間跳躍…タイムリープかな。
今の記憶を持ったままで、過去に戻ることができるんだ。
しかも、何のリスクもないまま、ね。
~~~~略~~~~~
まあ、満足するまで挑戦してみればいいんじゃないかな。
そのうち、ちょっとは変わるかも–なんて、ありえないと思うけどね。

(公式サイトから引用)

◆テーマ度数

pikanaki
pikautu
3 3

泣…変えられない未来を諦めるのではなく受け止める事。悲しい結末の先に感動あり。
欝…詩乃シナリオは重いです。先がわかるからこそ日常に価値が生まれます。

(基本ネタバレアリです)

シナリオ(41点)
テーマ

テーマは『後悔している、すべての人へ』とあるように、タイムリープによる未来の変革をアンチテーゼとし、一度きりの時間を大切にして欲しい、また後悔しても如何に受け止めるか、ストレートなメッセージ性が内包されています。

重要なのは、『諦める』ことではなく、『受け止める』ということ。後悔を残すと残さないでは180度違います。

感想

詩乃以外の個別シナリオに関しては内容が劣る点は否めない。
未来で起こる事象は変わらないが、過程を変えることでより良い方向へと導いていることがわかる。
問題となる事象がどれも過程で起こるもので、詩乃のように、明確な終着駅が設定されていない為、”確定された未来”と言う点は御幣がある。

では詩乃シナリオについて。
主人公と詩乃は経緯は違えど、互いに”確定した未来”を理解している為、待ち受ける過酷な運命に対して、如何に受け止めるか、覚悟の違いが齟齬を生み綻びが出る、そして悲しい結末を迎える形になっています。

時間遡行を行い、何が何でも”未来を変える”と決意した主人公は、更に漣さんから非常な結末を聞かされる。
同じ轍を通った漣さんが語る言葉は、決して未来は変わることはない、どのような結果でも受け入れる覚悟が必要であると。

そして主人公が再度詩乃と出会い、海で本音を語るシーン、そして詩乃との別れのシーン。
この一貫した流れが素晴らしく、悲しくも辛い結末ではあるが、現実を受け止め、最後に時計を置き去るシーンは主人公の成長(判断に難しい部分はあるが…)を描いています。

時計を持つからこそ、変えて欲しい運命もあります。
未来がわかるからこそ、もがき苦しんで手に入れる未来もあると思います。

シュタゲのようにタイムリープの果てに出会わなければ、との解釈もありますが、この作品のように未来を強く受け止めることも一つの答えかなと。

その過程をしっかりと描いた、この作品は少なからずとも、よくあるタイムリープ物とはまた別のプロセスで描かれた素晴らしい作品だなと感じました。

キャラクター(13点)
ヒロイン

・未喜
とにかく可愛い…。
なんと言うか過度にシスコン兄貴からベタ甘(時に厳しく)に育てられた為か、甘え上手な、妹的なキャラ。
主人公の稚拙なノリツッコミもきっちり返してくれる良い娘。

・愛理
色々と言動が痛い娘w
会話の8割近くが脈絡の無い会話ばかり。
8割近く寒い会話なので地味に辛いっすよ…涙。
後、声すごく聞き取り辛いです><
容姿が青髪ポニーで見た目、グラマー美人ですごい良いのに、この性格が惜しいw
主人公に押し押しな愛情表現も結構好きなのに。

・ゆめ
サブカル好きでどちらかといえば余り目立ちそうに無い地味なイメージ。
しかし、とんでもない心の器の広さを持ったヒロイン。
やや現実離れした心の優しいヒロインです。

・詩乃
貪欲で乙女チックな普遍的なヒロインです。
とても可愛い。何にでも真剣になる良い娘です。

・漣
かわええ…。性格もいい。
蓮を見ると如何に主人公が影響を受けたのか如実にわかるので面白い。

主人公

時計に人生を狂わされたお方。
行動力はあるが、一歩引いた支援タイプの主人公。

やたらと無駄な知識が豊富。ここぞの時の行動が全て空回りする結果に。

システム(17点)
総プレイ時間

共通は体験版と同様に3,4時間で、個別がそれぞれ、3~5時間ぐらいかな。
詩乃~Re:callもそこまで長くなく、淡々とあっさりで描かれています。

20~25時間ぐらいでしょうか。

インターフェース

可も無く不可もなく、プレイしやすい環境です。
動作も軽快です。

CG鑑賞

計:98枚 (After込み)

詩乃:15枚
未喜:22枚
ゆめ&美羽:30枚
愛理:21枚
その他:10枚

その他

各個別をクリアしますと、それぞれAfterシナリオが解放されます。
各6つのAfterシナリオとRe:callをクリアした際に、Pieces of memory、漣さんとの出会いを描いたショーとストーリーが解放されます。

CG&BGM(15点)
キャラ絵 / 背景画

ビジュアルはとても綺麗。

BGM

『君は未来を変えることができない、そうそれは君が私の心を変えることができないように』の台詞から始まるOPの『Re:call』が神曲です…。
澄んだ音色が奏でる旋律に、過去を変えられない切なさや悲しさが混じった良い曲です。

全体的に切ないBGMが多く、世界観に合った曲調が多い。

その他 (2点)

この類の話は、エロゲーでは中々できないことでもあるので、紳士的に描いた点は評価できます。
安易な奇跡を描くよりは、十分価値のある結末かと。

総評 (87点 Aランク)

個人的には大層なアイテムがあるなら、プレイヤーとしては変えることの出来ない未来を是非とも変えて欲しかったです。
もがき苦しむ事で変えられない未来を知ることもできるのです。同じ過程を重視して描くなら、漣さんの言い分を無視して時計がボロボロになるまで人の強い意思を見せて欲しかった。

ただ、これだけ真摯に描かれれば、その結末にも一入かなぁ。好みは別れると思うが、このテーマに対して出した答えは容易にできる物ではない。

決して未来は変えられない、この作品は未来を変えるような作品とは相反する位置にあるゲームなので、未来を変えるようなシナリオを期待しているならば、敬遠した方が良いでしょう。

Re:call 歌:霜月はるか

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Posted in あかべぇそふとすりぃ

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