ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

アストラエアの白き永遠

2014.08.17 by てるりん♪

アストラエアの白き永遠 初回限定版85.アストラエアの白き永遠
メイン原画:司田カズヒロ
脚本:なかひろ・保住圭

 

 

 

 

<ストーリー>
月ヶ咲には二年間春が訪れていない。
四季に関わらず、雪は降り続いていた。
ゆらゆらと舞い散る白い結晶
だがその雪は、決して積もることがない。
それは優しい雪だろうか。
それとも悲しい雪だろうか。
~~ 略 ~~
今日もまた、春の訪れを予感しながら、冬の想い出を見上げている。

(by 公式サイトから引用)

◆ テーマ度数

pikanaki
pikamoe
3 5

泣…心温まるハートフルなシナリオが多いです。
萌…ヒロインの魅力はあるなぁ。全体的にロリよりですが…。

(基本ネタバレアリです)

シナリオ (39点)
テーマ

テーマは人と人との絆です。
ルーンやエルフィンを世界観の基盤として、家族の絆、友との絆、恋人との絆を一貫して描いた作品です。

どのシナリオも最後には優しくなれる、スッキリ終わるハッピーエンドな、お話となっています。

感想

総じてFAVORITEらしさが出ていたシナリオです。
各シナリオの感想

◆ 落葉シナリオ
落葉シナリオの面白さはルーンとは関わりなく(今までは)、ただ父親との確執のみに集約され、その確執をルーンを知り、父親がどのような思いで仕事に打ち込んできたのか?家族に対して関わりを持たなかったのか?
徐々にその確執が『エンパシー』と言うルーンを使うことで解決に導いている点です。

どちらも不器用で、どのように歩み寄ればいいのかわからない。
落葉は父親に捨てられたのではないかと言う深い孤独感、大河は時間経過が為、どのように娘達と接すればいいかわからない。

歩み寄るにもぶつかり合うだけで何も解決しない所をルーンを使うことで心情を共有させること、ヒュノプとは違い相手を納得させた上で気持ちを理解させるというルーンの特徴が上手く活かされています。

落葉と葉月の関係は共通から常に描かれていて、主人公を父親代わりとして甘える葉月、落葉を気遣ったりと園児にしては気の使い方が上手いです。落葉と葉月の関係は家族がいなくてもやっていけると思わす関係性の良さと同時に、どちらかが離れると孤独感で押し潰されてしまうという危険性も伴っていて、その表現が台詞を含め伝わってきました。

1人より2人、2人より3人、雪ちゃんが言うように、家族互いに歩み寄り、絆を構築させる様は、見ていてとても良かったです…。

個人的には作品内のベストシナリオです。

◆ コロナシナリオ
コロナシナリオは他のエルフィンとは違い、既に使命を課されているという点にあります。

何故コロナはロボットである必要があったのか、その意味を知ることで、コロナ自身の弱さと強さが垣間見られます。
主人公とぶつかり合い、忘れる為ではなく、想いを受け取ることで成長します。

それでもコロナは自分のルーンで人を傷つけてしまう恐れから過度に自身に負荷を掛けてしまうが、主人公の支えと家族と再会することで、それも一つの糧として成長します。

結局最後の最後まで弱みを見せず、自身の願いも、他人へ頼ること我慢していたコロナが全てを吐き出すシーンは良かった。
道中は冗長な部分や、家族に対する描写が他と比べて薄い点も見られますが、コロナ自身の心情機微は上手く描かれていて、コロナだからこそ最後のシーンが感動できたなぁと。

主人公がとんでもない事になっていたが…。
個人的には落葉シナリオと並んでよかったシナリオです。

◆ りんねシナリオ
りんねは兎に角キャラ受けがとても良い。滅茶苦茶可愛かった…。
スローテンポな会話に聡明な点、兄が大好き、照れると噛んで赤ちゃん言葉になったりと、色々と萌え要素が高いヒロインだ。

シナリオに関しても、兄弟間の距離が良い感じに出ています。

りんねのシナリオは『兄弟』と言う間柄に束縛されながらも、りんねの想いが浄化されていく過程が面白いです。

能力ゆえの一歩引いた見方になってしまう点や兄弟と言う事を主人公に明かしていない事から、ルーンで繋がった主人公との絆から、ルーンの在り方に強く執着します。
ヒュノプのことを思うと、りんねのちょっとした考えや甘えなどが理解でき、ヒロインとしての魅力が存分に伝わってきます。

パンドラの箱を開ける過程もりんねの心情がしっかりと描かれているので、主人公がどう受けた答えするかに集約される部分ですが、意外にもあっさりと抱きとめてしまい割と肩透かしを喰らった感じが強いです。

尺の問題もあったかもしれませんが、色々と惜しい。全く別の切り口で、別の作品ならば非常に良いシナリオが出来そうだなぁと思えたりんねシナリオでした…。

◇ 一夏シナリオ
一夏シナリオの良さは一夏の可愛さに尽きるかなぁ。姉大好きっ子。
一夏が持つ悩みは姉との関係のみであり、何かと姉との普通の生活を望むだけなのだが、空回りしてばかりで唯一絆を結ぶ切欠になっただろう、エルフィンの覚醒も空回りに終わる。

一夏の魅力は何といっても活発で一途な点である。しかしシナリオを見ると一夏が悩んでばかりで一夏のアピール部分を殺ぐことで主人公が支えながら、姉との関係を成立させようとしており、個別に関してはやや一夏の魅力が薄まってしまったんではないかなと思う。それでも主人公にデレル姿は可愛い。

姉自身も即日に転勤することを伝え、明日には出立とか、事の流れが急で粗すぎます。姉が不器用過ぎるという点もあるが、一夏が姉に対する不安がやや一方通行で、姉に対する信頼も少し足りないかなぁって思う。
まぁ私生活がだらしないという点で姉に対して心配する妹と言う構図はよくあるんだけど。

只管に純粋ではあるが、どうせなら姉がツンケンして、それでも挫けずに真っ直ぐぶつかる一夏の姿ってのがイメージにあったので、主観的ではありますが、若干残念さが残りました。

◇ 琴里シナリオ
琴里シナリオは…なんというかアンバランスさが極端に出ていたシナリオだなぁと。
琴里自身はデレルまでの過程が中々に魅力的ではあるが、自分の気持ちを受け入れず只管に、戦いを長引かせることで絆を保とうとする考え方や聡明な琴里が只管に組織への勧誘に拘り続けた理由も琴里自身の性格を考えても、もう少し趣旨が変わった方向に行くことを期待したんだがなぁ。

元はデレたらどうなるんだろう、と言う気持ちで攻略したキャラなので納得なのだがw

互いに引かれる部分は負の一面があるにせよ、共感する意味では納得。
やはり孤独になれた二人の性格からギクシャク感も良い感じに出ていたし、ボーリングの下りも琴里の可愛らしさが出ていたので、バトルではなく、日常をもっと堪能するシーンを多く入れて欲しかったなぁと言うのが感想です。

最後の仰げば尊しは、日常の大事さを知った琴里に相応しいラストかなぁと。

◆ 雪々シナリオ(グランドエンド)

長かった…。今まで描いてきたルーンの在り方、ルーンへの想い。
雪々が求めていたのは、ただルーンによる人と人との絆、人と妖精との絆。
純粋にその思いを叶えようと狼の冬まで、思いを貫いてきたからこそ、最後に”ルーンを還す”シーンがより美しく、ルーンを通し、浄化し、絆を描いた集大成。

その一貫とした流れは良くも悪くも綺麗に描かれていたと思います。
惜しい点としては雪ちゃん自身が、魅力的だったか?と問われると…。

存在自体、あやふやにする為にか、他シナリオでも立ち位置が微妙で、電波具合が激しいw
見た目容姿も、極端すぎてなぁ。
可愛らしいのは間違いないが、何と言うか…w

最後の下りも正直冗長だったかなぁと思える点も多く、春を迎え、総じて良い結末だったが。

キャラクター (13点)
ヒロイン

・落葉
母性溢れるヒロイン。
シャイで家庭環境上、面倒見が非常に良いキャラクター。
ぶつくさ言いながらもしっかりサポートするところはキャラ受けとしてはかなり良かった。
エムパシーも良い意味で相乗効果が働いています。

・一夏
活発系ヒロインでこの娘も可愛い。
前半は積極的だけど、恋仲になるとやたらとシャイになったりと後半以降はやや魅力が殺がれた感がある。
でも可愛いからOKです。ツインテールは最高である。

・りんね
最高です…。焦ると噛んで語尾が赤ちゃん言葉になるのが兎に角ツボに嵌った。
台詞のテンポも作品にあっていて、とても良かった…。
立ち位置的に恵まれていて、どのシナリオでも活躍したヒロイン。

・琴里
ツンデレ枠。
孤独を貫こうとするけど、何かと気にしたりと、意外と相手を気にかける仕草が多い。
アポーツの説明と実際の能力がチートすぎて笑えます…。更に武道の達人とか…。
その能力を活かすようなシーンは無かったんですがね…。
ひなたとのやり取りは良い感じです。

・コロナ
シナリオ的には境遇が一番辛い…。
健気で良い娘…。その裏には隠された秘密も多く、良いキャラしてます。
どのシナリオでも宇宙センターへ行ってしまうので、絡みが少なくやや活躍の場は少ないです。

・雪々
メインヒロイン枠ですが、出番の少なさと各ヒロインルートでの役割を踏まえても魅力不足…。
完全なロリ枠でもあるが、電波も入って、作品の中でも特に浮きまくりな存在w

・サブ
葉月が特に良いポジション、純粋ゆえの突っ込み役に癒やし系マスコットキャラと言い目立ちまくってます。
ルーンもほんと予兆のみでしか使われてないですね…、結構重要なポジション占めてると想ってました…。

大人枠では千川先生のオーラが輝いてます…。大神さんはやたらとユーザー目線な台詞が多く、異様な立ち位置でしたw

総じてヒロイン枠、サブ枠は良い役割してます。魅力が出てます。

主人公

ほとんどのシナリオではあまり良い印象を受けなかったなぁ。
FAVORITEの主人公はどうも主観的に合わないようです。

システム(16点)
総プレイ時間

35~40時間ぐらいか。
特に、ラストの雪ちゃんシナリオが長かった…。

インターフェース

バグは無かったのでプレイする上では特に問題も無くスムーズにプレイ可能。ややスキップは遅いところですが。

ただ体験版から思っていた以上に改善が無かった…。
所謂、痒いところに手が届かないといいましょうか、細かい部分で操作のしにくくさが目立ちました…。

CG鑑賞

計138枚(差分なし)

各ヒロインそれぞれ14~20枚ほどです。

その他

すべてのシナリオをクリアした際に、BUSTSHOT MODEが解禁。

CG&BGM (15点)
キャラ絵 / 背景画

作品を重ねるごとに何かすごい事になってくな…w
こうも個性的なキャラが(彩色的な意味で)集まると中々に圧巻ですw
塗りもやたらと…。

BGM

計60曲。

かなり良い。雰囲気に合った曲が多く、冬と言う舞台にピッタリ合います。
中でも、タイトルでも使われている、
『永久に舞う、雪の詩』。
『雪のエルフィンリート』、『深雪』、『すべてを雪に染めて』、『優しさの結晶』、『白きセカイの因果律』…etc。

シーンと流れてくるBGMもイメージがしっくり来るものが多く、選曲は見事としか言いようがないです。

総評 (83点 Bランク)

全て終えた結果を言うと、良かった。シナリオに関しては突出したものは無いが、どのシナリオも一貫して『絆』を家族や恋人、友人と言う形で上手く調和されています。
絆を紡ぐ過程を丁寧に描いており、何故かヒロイン達は絆を求めているのか、家庭環境とルーンを交え、美しく描かれた優しい世界となっています。

あぁFAVORITEの作品だなぁーと、世界観やシナリオ、キャラは変われど、メーカーが描きたいテーマはどれも一貫性があってブレがありません。

家族の絆や優しくなれるような気持ちになりたい、と言う方にはお勧めの作品です。

White Eternity 歌:新田恵海

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