ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

なつくもゆるる

2014.03.24 by てるりん♪

なつくもゆるる81.なつくもゆるる
プロデューサー 木緒なち
キャラクターデザイン 笹井さじ、イチリ
シナリオ 渡辺僚一
音楽 SHIM、中恵光城

 

 

 

<ストーリー>
ヒッポカムポス機能不全の若者を集めた壁川学園の生徒である当麻進は、新型咽頭結膜熱という病にかかり、症状が改善した後も、体内にウイルスが残っている可能性があるとして、2週間外出ができなくなることになった。
同じ理由でとどまっていた4人の少女と、進に会いに学園を訪れていた妹とともも学園にとどまることになり、6人はそれなりに楽しく過ごしていた。 だが、ある日を境にライフラインが停止。教職員の姿もなく、心配になった6人は学園の外に出てみると、町全体が廃墟となっていることに気付いた。

(by wikipediaより引用)

◆ テーマ度数

pikautu
pikaodoroki
pikaomosiro
pikaguro
グロ

1 3 3 1 3

欝…世界観設定は絶望的だけど、内容は明るい。
驚…はるくる同様に展開の広げ方が壮大です。
笑…下ネタ祭り。ごり押し的なギャグです。
グロ…音や表現的に…?w 割と人が簡単に死ぬ展開が多いです。
狂…可愛さの影に隠れていますが、普通ってなんだろうと思うほど歪んでます。

個人的には渡辺さんのシナリオは改めて素晴らしいなぁと感じた。
タイトル的にシリーズが出そうですし、次回作も出れば間違いなく買いです。

(基本ネタバレあり)

 

シナリオ(41点)
テーマ

はるくると根本的なテーマは変わりません。
下地が地球の破滅から宇宙の消滅に切り替わった感じです。

ループはお決まりな展開ですが、最初の設定がフェイク!と言う流れは、お見事です。
絶望的な展開にも関わらず前向きに打開していく点、ラストは綺麗に纏める点は好印象。

感想

渡辺さんのシナリオはSF要素が満載で、ループと言うタイムリープを科学的に検証して独自に解釈してストーリーの根幹として組み立てる部分は非常に面白いです。あくまでも個人的に相性が良いだけで、エロゲーに小難しい理論を振りかざすのは、どうなのと言う解釈はそれぞれあると思いますがw

それを補う意味で、エロシーンがやたら多いのも頷けますがw

ループの解釈

検証不可能とされる超ひも理論や超重力理論などを用い、ループを実現させ、多次元世界への介入を試みると言う考え方は面白いです。
単純に平行世界やタイムパラドックスといった現象を形式美だけで終わらすところだけでなく、一応は解釈して、それをシナリオに組み込むところです。

無茶苦茶で当然理解に至らない部分はありますが、なんとなくわかる、と思わすだけで機能としては十分であり、それを活かし次へつなげる点が上手いんです。

はるまで、くるる。は、ループシステムを理解し、希望を見出し解決に至ります。
なつくもゆるるは、ループを行う事で主人公に希望を見出し、希望を託すことで、明るい結末を想像させてくれる結末を見せてくれます。

キャラクターの在り方について

話は前作に戻しまして、
個人的には、はるくるの魅力がある点の1つとしてキャラクターの役割にあります。
彼らが行き着く先は、ループが存在しない世界です。その世界でどう希望を見出し、上手く生きてゆくかカーネーションシステムを活かす事で答えを導きます。(コミュニケーションを重要視する)
それぞれキャラに役割が与えられ、それが上手くシナリオに浸透し機能している点です。

なつくもゆるるとの相違点はキャラクターの在り方かなと。
今作品は、紫穂がキーパーソンであり、他のキャラクターが萌えやギャグ要員でしか扱われなかった点が個人的にはシナリオを読む上で惜しい点かなと。
紫穂はループをさせる目的として主人公が自身の重力を最も理解し感じられる事、そこに着目して主人公を成長させようとしています。
結果、主人公の成長が宇宙の破滅を回避する希望になると解釈しているからです。

紫穂が他ヒロインを使うことで、主人公を成長させた意味でしかとれないのです…。
しかも結末を見ると、宇宙の破滅は回避されたかは明言されておりません。

この場合、紫穂がもう少し立ち回り方を上手く扱えば用意だったんじゃねーかとか邪推したりしますw
主人公が目覚める点が結果的に零佳との対峙だったので、それも何というか…、仲間意識が強いマンイーターという設定があるのに、そこをもっと活かして欲しかった…。
別行動になっていつの間にか死んでる、パターンが多すぎですw
それを考えるとどうしてもギャグ要因でしか活躍できてないじゃないかーと期待するが故の細かい部分を気にしちゃいます。

ユウリ以降の展開の広げ方も急ピッチかつ専門用語が急に出てきたので、置いてけぼりになった感もあったな。

はるくるのみでの印象ですが、
渡辺さんの描くキャラクターは余りにも奇抜すぎるので、言動に対して何らかの意味があるとして捉える部分も多く、記号的な解釈として役割があるんじゃねーなと考えてしまったところもあるんですが…w

今回は、おち○ちん、ま○こ、きん○まの言葉がテキストに2,3割は占めていたのではないだろうか??ww
余りにも奇抜すぎると言うか、紫穂の台詞は異常を通り越しましたw 有栖川みやびさんの演技は色んな意味ですごかったと思いますw

と、まぁ諸々と荒い部分はありますが、総じて言うと、面白かったと…。

どっちなんだよと、思うところですが、それでも興味引かれるテキストにテンポと言い、シナリオの組み立て方が上手くて、読みやすかったなぁと。
内容も面白かったしね!是非とも次作では今作を越える物を期待!といったところです。

キャラクター(12点)
ヒロイン

前作以上に異端児が揃いです。相変わらず灰汁が強いです。

・紫穂
恐ろしいほどに会話が噛み合わない、キャッチボールがしにくいw
作品のキーパーソンだが、異常な性格設定の裏には隠された点もあるので、ある意味納得です。
イライラすることは多いですが、前半の主人公とのやり取りは色々と面白いですw
あの奇抜な台詞を吐く有栖川みやびさんの演技が光ります。

・姫佳
ヒロインの中では真っ白な娘。
お兄ちゃん大好きっ娘で、ストレートな表現が好きですねぇ。
キャラデザも良くて、マスコット的な感じです。
こういう妹が欲しいと言う要求を綺麗に体現したような性格ですよね…。

・りね
突っ込み、突っ込まれと主人公と舜と作品を盛り上げるキャラ受けの良さはいいけど、どうにも他のヒロインと比べると恵まれていないと言うか、何というかパッしないんだよね…w
強いて言うなら特徴が無いというか。ギャグキャラ要員としての役割が大きいかなぁ。
主人公と付き合う過程がありえなさ過ぎて笑えます。

・ユウリ
掴みどころが無さそうに見えてストレートに皮肉ったり、デレたりと、扱いづらいツンデレ枠w
妙に体術のポージングが似合う娘です。
赤い雪と接点がありながら、全く県外過ぎて…。

全員個性が強すぎます、異様に浮きまくってます。
はるくると比べると機能的で役割付けられたキャラクター設定じゃないので、浮つき感というか異様さが拭いきれません。

この作品は結果的に言えば、紫穂と主人公のラストの為にあるような気がします。
仲間意識が強いマンイーター、この設定とギャグ要員要素が強いです。

主人公

育った家庭環境というより、零佳の頭のネジが飛びまくってる為、その影響をモロに受けた不遇な過去を持つ主人公。

作品的には零佳に航太郎と対峙した際にしか本能を発揮しませんが、鍛えられた割には感情の裏表が激しいので、色々と危ない主人公。
ただ、周りの個性が強すぎるので、作品のキャラクターの中ではかなりの常識派。
いじられキャラではあるが、よくもまぁあのメンツに対してやり取りできるなぁと思えるほどに忍耐強いw

舜との漫才は色々と笑わせて頂きましたw

難点なのは、無駄に知識を妄想させる所ぐらいかなぁ。
全体的な会話のテンポは良いんだけど、やたらと頭の中で回想するので、主人公はテンポブレイカーかな。
そこら辺、もう少しコンパクトに纏めて欲しかったなぁ。知識欲はくすぐられはしますが。
後半以降は異常な展開に無理やりに割り切る部分が多いので、テンポは良くなります。

システム(18点)
総プレイ時間

15~20時間ぐらい。
バランス的には丁度良いボリュームです。

インターフェース

シンプルすぎます。
特に細かい拘りがなければそのままでいいでしょう。

スキップも使う機会はあまりありません。

演出

演出に関しては最高です。前作同様に、キャラクターの表情が多用で、台詞毎にコロコロと表情が切り替わります。
これがまた、キャラクターの魅力を引き出して、可愛いのなんの。涙目と驚き顔が可愛い…。

すみっこソフトの良さの1つですねー。可愛さを最大限に活かしてます。

CG鑑賞

82枚ぐらい。

回想シーンは
・紫穂:10
・姫佳、部長、ユウリ:6
・零佳:1

とかなり多いです。
エロは確かに多いですが、突発的な感じなので過程を楽しむような恋愛要素はほぼ皆無です。
始まりから既にフラグが立っていますので。

CG&BGM(13点)
キャラ絵 / 背景画

完全にロリキャラです。ロリっ娘大好きな方には。
ロリである事に対しても、意味づけされているので、設定の拘りは細かいです。

はるくるに比べて可愛さ要素が更に増したかなぁって感じです。
全員可愛いです。
個人的には紫穂押しですねぇ。

BGM

計21曲+OPとED。

曲数的には少なめか?
単調なBGMが多いですが、それぞれ雰囲気の合った曲です。
個人的には、abys~precariousdefinitionに切り替わる雰囲気が好きです。
世界観は暗いですが、キャラクターや雰囲気は明るいので、曲調もどちらかと言えば明るい感じです。
タイトルBGMのcomulonimbusはいいね。

その他(2点)

壮大なSF設定の裏づけは実に興味深いところです。相対性理論など理系の専門用語が満載ですが、ほとんどかじる程度しかない知識でも、色々と想像力を掻き立てられて楽しめました。前作同様に惹きつけられます。前作は序盤のハーレムが鬼門でしたが、今回は電波娘紫穂との序盤のやり取りか笑

総評 (86点 Aランク)

結果から言うと面白かった。風呂敷を広げすぎて後半以降は強引に押し込んだ感じが強く、前作と比較しても出来はやや落ちますが、それでも十二分に面白い作品でした。
難解な解釈が多い作品ですが、内容的には表面部分でわかりやすかったと思います。

すみっこソフトの次回作品も当然に期待できそうな作品でした。前作、今作で世界観が一気に膨れ上がったので、どのように今後まとめていくか楽しみです。

個人的には、spriteが出す、蒼の彼方のフォーリズムは出れば今のところ今年確実に欲しい一本になりました…。
重力を扱う点も気になりますが、真っ当な学園青春物っぽい作風に対してどうシナリオを描くか気になるところです。
木緒なちさんと渡辺さんがタッグとして製作に携わっていますからね…。絵柄的にも興味を惹かれます。

OP なつのおくりもの 歌:中恵光城

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カテゴリ:DVD-ROM

発売日:2013-06-28


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