ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

古色迷宮輪舞曲 〜HISTOIRE DE DESTIN〜

2013.08.26 by てるりん♪

古色迷宮輪舞曲~HISTOIRE DE DESTIN~76.古色迷宮輪舞曲 〜HISTOIRE DE DESTIN〜
原画:
稲垣みいこ(サキ、舞)
たぢまよしかづ(和奏、一葉)
雪月竹馬(美月、美星他)
脚本:西村悠一、坂元星日
音楽 – AngelNote 、ARIELWAVE

 

 

<ストーリー>
閑静な住宅街の一角に佇む喫茶店『紅茶館・童話の森』。
絵本や童話、壁掛けのオルゴールnあどが並ぶアンティークの店内。
絵本の優しい香りと、俗世離れした女性店主が客を迎える。

主人公・名波行人はアルバイト募集チラシに不思議な既視感を覚えながら、喫茶店で働き始めた。

新しい日常のサイクルが始まると思っていた——
その日、店に大きな木箱が届く。

木箱に入っていたのは,大量のウサギのぬいぐるみ…。
そして銀色の髪に紅い瞳をしたサキと名乗る不思議な少女だった。

(by PS VITA公式サイトから)

◆テーマ度数

pikautu
pikanaki
pikaodoroki
pikamoe
3 3 2 3

欝…ループ物です。
泣…1秒だけでも幸せと感じるならそれでいい。
驚…それなりに。
萌…舞さん。天然癒し系。

2012年エロゲーアワードのプログラム賞を受賞した作品で、ループ構成とキーワードシステムがと話題を呼んだ作品。

なるほど。話題にもなるし、中々面白い作品でした。 ネタバレ要素を含むので、お気をつけください。

シナリオ (41点)


テーマ

運命を変える為にループし続けるシナリオ構成。主観世界に基づいている為、根本的な解決は成さない(成せない)。
セカイが一つになった!とか狂った運命が元通りになって全てが綺麗に…!とか、そういう類の物ではない。
平行世界の一部が幸せになった的な感じ、主観世界が大きく絡んでいくことから、そんな感じのテーマ…?

主観を軸とした並行世界の構築

それぞれの主観に基づいてシナリオが巧みに構成されている。
基本は一人称の視点で進むが、特に美月が事象を越えたり、他ヒロインも記憶を引き継いでいたりと、各々の主観世界が様々に交じり合った世界観になっている。

根本的な下地はよくあるループ物とは変わらないが、終盤主人公の主観との切り離しを行い第三者の介入によって運命を覆すあたりなどは、本作に見受けられる一つの個性でもあるんではないかなと。

ただ冒頭の木箱のシーンにもあるように互いの主観が干渉しあう点から非常に複雑な世界構成になっており、結果何をどうして、どうすれば、狂った運命が変えられると言う問題定義の理解に追いつくのが大変です…。
その輪に加え、舞さん独自の世界観も含まれているので、話の膨らみ方が後半以降非常に難解になってしまってる感じ。
正直後半以降は疑問符の連続。
それでいて、結局カタルシスを味わえる点もやや薄味になった気がしてならない。

プレイ中に調べたりするとテンポ悪くなるので中盤以降はほぼ攻略サイト閲覧の中一気に進めました。

感想

クオリア、主観世界やうんやらの考察話はおいといて、本作はどうだったかと言われれば、総体的に楽しめた!と思った反面、細かいところで粗が目立つ。キャラクター自身の魅力もあるが、地の性格から急変して言動があからさまに変貌する点などは理解に追いつかない。

渡世の仁義を身上とする主人公も、たかが1週間の交流、約束をした奇天烈な相手の為に、ヒロイン達を手にかけたり、一葉の心変わりも実に不安定な女の子にしか見えないし、あれだけ罵倒していた幼馴染も途端甘えたりと、『狂った世界』の影響と言えばそれまでだが、経緯に至るまでの心情吐露が皆無な点はどうにも感情移入し辛い点だ。
高熱時の妹の扱いもそうだ(エッチ)。

美月と美星の関係もそうだろう。想像(妄想)することは容易いが、それでは描写不足だ。

本作のカタルシスと言うのも上記を踏まえると行き着くまでに色々と障害が多いというのも考え物だ。
個人的には1日の1秒でも幸せを感じればいい~の終盤のサキの下りは展開としては感動できるシーンだと思うんだけど…。

そこまでサキに至る感情を主人公からはもう一つ見出せなかったので、プレイ終了後も、どうしてもググッと味わえるような高揚感が無かったのが惜しい。

システムとの親和性も悪いというか、キーワードから連想される言葉も、曖昧な選択が多いし、序盤の紅茶地獄ははまってしまったからなぁ。
ここで一回挫けそうになったもんw
発想自体は面白いんだけど、それを活かせるまでのシステムが作り込めていないんだよね。

良い点を上げれば
この作品、伏線回収とか非常に上手いし、素材も綺麗に使っては消化してるんですよね。舞さんの名前も、気付くの遅かったけど。あー!って思ったり、序盤の舞さんの言動や木箱、細かい部分に至るまで、なるほどなーって思わすぐらいに丁寧に演出できている部分も多く見受けられて、序盤~道中~ラストまで楽しめたんだよねー。
シナリオの構成自体はそれなりにしっかりしていて楽しめる。

色々と難はあるが、総体的に良かったと言えよう。

 

キャラクター(10点)


ヒロイン

正直まぁ…酷いわな。サキ登場時の高圧的な態度も気になったが、妹が絡むと理不尽横暴の美月、プライドとやたらと高く、口が悪い幼馴染、パシリ属性の後輩、無口で腹黒い美星(美星は過去の出来事があるので男性苦手は理解)。とヒロインがこぞって個性的を通り越してクリティカルレベル。まだパシリ属性の一葉は全然問題はないが、どのヒロインも癖があり、イマイチ好意をもつ事が出来ない。

エロゲーでありながら、エロや恋愛に注視していないこともあるが、地の性格はこんな感じでどのように活かされていると思いきや皆無。
一葉のパシリ属性、気になったら目が離せない=一途=犠牲、的なイメージはしっくりくるんだけど。
先を進めるごとに、ヒロイン達にも変化が生じるのだが、極端な変貌振りで正直キャラクターの魅力は無くて、恩恵受けないかなぁと思います。

唯一、と言うかメインの妹属性のサキ(後半)、咲は中々に良いデレ具合。

その為か、舞さん=天使 すぎてマジで紅茶地獄しても良いよって感じに輝いていました。主人公のお友達も心のイケメン達です。

主人公

渡世の仁義を重んじる硬派な主人公。
仁義を重んじるからと言って、幼馴染や後輩達を…。
ループの影響とは思えないが、性格にブレがあるので展開によっては行動と言うか主人公自身の意思や性格に疑問を感じることも。

周りのヒロインが浮いている分、良識的な主人公です。

システム (15点)


インターフェース
総プレイ時間

中盤以降から攻略サイト見たので、だいたい20時間前後ぐらい。
序盤を越えると、選択肢ありも基本は一本道なので、大丈夫。
ただ、リセットされるので、再度色々と進めるのは一苦労。

インターフェース

操作性は特に問題は無いが、色々と難あり。
キーワードの既読が出てくる毎に更新されたり…、フローチャートは正直使いづらい。
あれだけのシーンがあるので、厳しいところだが、折り畳みなどを使って章の細かいタイトルも用意して欲しかった。

◇ キーワード選択
面白い。斬新とはいえないが、キーワードを選択することでシナリオが進んでいくのはいいね。
テキストに集中できるし、前後も気になって仕方が無くなるw

ただ、回答が非常に曖昧すぎるのは惜しい。

◇運命量の増減
まぁこれがこの作品の難易度を上げた最大の要因でしょうね。

インターフェースは一昔っぽい感じ。最低限の設定は可能。
毎回キーワードやシーンが切り替わることでスキップがとまったりするのは結構苦痛。
キーワード入力時は問題ないけど。

正直、素直によかったと思えるシステムではない(総体的に)

CG鑑賞

サキ…14枚
咲…8枚
和奏…14枚
美月・美星…18枚
一葉…14枚
その他…12枚

ボリュームの割には少ないかなぁと。

その他

・回想シーン
サキ・咲 各1シーン
和奏…2シーン
一葉…2シーン
美月…2シーン
舞…2シーン(1人H)

こちらも同様か。回想シーンに入る展開も割りと強引。舞さんは条件がかなり厳しい。

CG & BGM (11点)


キャラ絵 / 背景画

んーキャラ絵は正直…。
サキが可愛い。
個人的にはもう一つキャラ絵に魅力を感じなかった。

BGM

BGMは安定と言うか。OPも中々良し。

その他 (3点)


なんだかんだいって、久々に面白い作品だと。一気に進めちゃった。

総評 80点 (Bランク)


挑戦的な作品でありながらも、雑さが多いところを見ると色々と考えさせられる作品だったなぁ。本作はイエティがコンシュマー化して出すらしいので(PS VITA)そっちをプレイすることを推奨したいかも…?コンシュマーの方はどうなるかわからないが、PC版の方はエッチシーンとか正直不要と思える点やフローチャートやシステムも使い勝手が悪い部分も多い。
そこら辺を解消して出してくれるなら色々と期待が大きくなるだろうな。

ループ物としては”個性”があって楽しめたかな。衝撃とかそういう観点では物足りなさは色々とあるが、悪くは無かった。

■OP 古色迷宮輪舞曲 〜HISTOIRE DE DESTIN〜 『La Conseil』 歌:tohko

 

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カテゴリ:Video Game

発売日:2013-09-26


 

Posted in Yatagarasu

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