ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

いろとりどりのヒカリ

2013.07.04 by てるりん♪

いろとりどりのヒカリ 初回版72.いろとりどりのヒカリ
シナリオ:漆原雪人
キャラクターデザイン・原画:司田カズヒロ、なつめえり、GT、みなみ(SD原画)
音楽:忍
CGチーフ:氷山あずき
ディレクター:水間ホシひと

 

 

 

<ストーリー>
前作のヒロイン5人(二階堂真紅 / 観波加奈 / 如月澪 / 一之瀬あゆむ / 敷島鏡)と藍のアフターストーリーがオムニバス形式で展開されていく。
シナリオの流れとしては、前作の続きで、ある意味続編的な位置づけである。

 

■テーマ度数

pikanaki
4

泣…前作のファンなら買いでしょう。素晴らしい”続編”に仕上がってます。ボリュームもすごいFDを越えた続編です。

前作のいろとりどりのセカイでは後半のネタバレ、主人公の質の悪さから酷評をしたが、EROGE SPACEの評価がかなり高かったので兎に角気になった…。

 

 

 

シナリオ(42点)


・テーマ
所謂続編です。前作はファンタジー基調な恋愛を主体とした成長物かなと思われます。
今作は、全体的に”言葉”の重みを基盤としたファンタジーです。如何に幸せになれるか、幸せになるためには何が必要なのかを、理想的ではありますが優しく語っています。

・如月澪 ”罪を犯した人間は許されなければならない”

あぁ…先に澪ルートをプレイした所為か、やはり主人公がどうしても好きになれないなーと。澪√の主人公に対する苛立ち度が…。
最後の罪を許す~くだりの話は、お前がいうのかよ!とついつい突っ込みが…、記憶が無いにしても何であんなに上から目線なの?あ、一応被害者だった…。
それに澪の為に動き回ってたのって、どう考えても神埼とおるちゃんだよね…?浴衣の件や何だかんだいって澪の為に嫌な事も耐えていたし、
最後は母親との旅で他4人のヒロインの近況も纏めてきたりと、全力で”生きて”罪を滅ぼそうと必死に動いています…。

まぁ被害者とはいえ、結局何もしていなかった主人公に…と見当違いかもしれないがどうしても目に引いた。

正直罪自体消されるものではないし、優しい世界を強調する故の甘さが目立つ部分でもあるし、澪に対してもそうだけど、実際に断罪したクラスメイト達もいるんだよね。
当然酷い”いじめ”を受けた報いもあるので一概には言えませんが、、生きて罪を償うということは、もっと汚く酷いものですよ、きっと。このセカイのように甘美な部分だけではなく、汚く酷いセカイに在ってからこそ”生きて”罪を償わなければいけないんじゃないかなー。

最後は美しく幕を閉じますが、初っ端からトーンダウン…。

・加奈 ”さようならは大好きな人にもう一度会いに行くために、あるんだよ”
だがトーンアップ!
これこそ、と言わんばかりに世界観の良さを圧倒的に活かした構成になっています。非常に美しいシナリオ。
別れは出会いの始まりでもあるといいますが、絶対的な別れに対してもそう言い切れるのか?大好きな人が去ってもそう言い切れるのか?

ただ胸に思いを秘める、思い出があるから生きていける、それだけで人は生きていける人もいます。でもそれは自分に対して奮いをかける”言葉”です。

”年下の子には優しくしてね、その子はあなたに会う為に生まれ変わった私かもしれないから”、非常に前向きな言葉です。
優しさに満ちた世界です。
別れは必ずやってきます、それに対して、死んでも生まれ変わってまた会いに来るから、だから”年下”の子には優しくしてほしい、こんな優しい気持ちで溢れていたら、そのセカイは誰もがきっと幸せに満ち溢れたセカイになっているでしょう。
輪廻を繰り返し、生まれ変わった子供が大好きな人かもしれなかったら、それは優しくしますよね、そんな理想的で前向きな別れの言葉を喋る白さんは本当素敵ですねぇ。

加奈も母と会うけど、それでも大切な人との別れは辛いものです、しかしその思いを受け止め、他人に優しく出来る加奈はお馬鹿の子でも強く在るべき姿で佇むラストは中々に魅力的な姿でした。

色彩豊な世界観、和風伝奇なセカイに余韻が残ります。まさにこの世界観こそがこの作品、メーカーの良さなんだよなぁ。やや冗長な部分はあるが、しっかりと締まったシナリオ。

・敷島鏡 ”勇気を出して最初の第一歩だ…”

おぉ…以外にも青春学園物かー!と思ったら思いっきりシリアス来ました…。鏡シナリオはセカイで有耶無耶になっていた部分をしっかりと消化してくれた、正統派と呼べる続編物でしたね・・・。
エロゲーの中でエロゲーして二次元を語るという、前回と変わらない安定した基盤があり、孤独で佇んでいた鏡に温かなヒカリを注いでいます。

真紅の下りの件は非常に良かったなぁ…。すごく切なくなった。あのBGMが更に切なさを呼び起こします。真に真紅ゲーであったことを示してくれたシナリオ…!

というけど、蓮也と白さんの再会を含め綺麗締めてくれた。

”諦めなければ必ず願いは叶う”

苦しくても寂しくても、その想いを忘れない、行動をする限り、その思いは叶う。常に兄に支えられながら生きてきた鏡が自ら”部活”を楽しみ、最愛の人と愛し合い、一歩一歩前へ進む姿は、まさにヒカリ輝く姿でした。

”このセカイ”も優しさのヒカリで満ち溢れていた結末でした。 最後のオチはまーあんなもんだろうなーと笑

しかし、ところどころ、主人公が”シナリオ”を書く、など様々な伏線が散らばっている点がすげーなーって思う。

・つかさ ”綺麗ごとはきれいなことだから、それでいいんだよ”

相変わらずのおっぱいネタのゴリ押しっすねぇ…w
”働かなくてもよいセカイ”のオチがそこに帰結するとは思わなかったなぁ…。つかさのセカイはあまり深く語られなかったし、つかさが余りにも無知で純粋である理由がしっかりと補完されたシナリオです。
思った以上にしっかりとしたシナリオの連続で驚いた。

“辛くなったら逃げてもいい”
誰もが幸せになるセカイなんて存在しません、誰かが幸せになれば、他の誰かが不幸になる。等価交換は当たり前です。つかさのセカイは”働かなくてもよいセカイ”ではあるが、与えられる自由は限られたものです。主人公達がいる世界は働くことで、お金を得て、自由に使うことが出来ます。

どのセカイが幸せなの?を中心とした、つかさが本当に幸せを手に入れる、いや一歩踏み出す、そんな優しさに満ち溢れたセカイです。
誰もが助け合い、支えあう世界。時には苦労して辛いことがあっても、支える人がいてくれれば頑張れる、一人から二人、そして三人、家族でダメならば街の人にも、助け合おう。

そんな誰もがお互いを認め支えあう、そんな理想郷。 このセカイの結末も甘美に満ちたヒカリ溢れる世界。言葉で伝え共に助け合う仲間達と理想郷を作ったつかさと、”ヒト”を目指した夢の中の主人公との対比が上手く活かされています。

”街”は家族のようなもの、どこかClannadの”原点”を見たようなつかさのシナリオでしたねぇ。

”お医者さん”が言うように甘くはあるけど、一貫したつかさの思いとブレながらも必死に自分の居場所を探そうとする、つかさの行動理念があるからこそ、この理想郷が確立するので、ヒロインの性格をしっかりと地につけた、良いシナリオだった。

・藍

笑顔を絶やさない女の子。その行動原理は突発的だけど、皆が幸せになれる、方法を常々考えるポジティブな姿勢には…。
藍も主人公の犠牲者なんだよなぁ…。そう思うと、色々と辛いものが。
よくもまぁ赦せたものです。そこが藍の売りなんだろうけど。

 

全ては真紅の為に、セカイが世界になるとき、本当の幸せが訪れる。

もう、びっくりするぐらいに良かった。この作品をプレイする上で、一番見たかったのは真紅が本当に幸せになること。その一点のみといっても過言ではない。
幸せになる為に、紆余曲折。本当に長い長い道のりだった。

主人公が今までの行為に対して懺悔を行うという、粛清つき。製作者は見事に全てを洗いざらいに綺麗にして、真紅の幸せを構築してくれました…。

決して諦めないこと。当たり前のようで難しい考え方。今までのアフター、結局はこの真紅のシナリオの為に存在したものだった!
主人公の今のような性格になった、過去の出来事が洗いざらいに描かれ、歩み辿りついた道。そこには険しく、悲しい出来事しかまっていないが、決して諦めない意思を身につけ、たどり着く本当の幸せ。

色んな意味で、様々なセカイをヒカリ溢れる世界にしてくれました。

余りにも長かったので食傷気味ですが、後半以降のテキストは本当”詩”のような台詞ばかりで、いろとりどりのヒカリを描いてくれました。

てか、全然纏まってない締めですが、FDとしてのボリュームはとんでもないぐらい長くて、FDとは思えない程の出来栄えで、FDとは思えない”続編”でした。

本当に幸せになってよかった真紅!!全てを綺麗さっぱりに纏め上げた製作者に天晴れ!

キャラクター (12点)


■ヒロイン
安定して真紅の可愛らしさが光る。

澪以外はお馬鹿キャラで愛嬌は前作同様にあり。どのアフターストーリーのヒロインも魅力を引き出している感じだけど、
ダメイドさんASは蓮と白さんに全てを奪われちゃいました…。可愛いは正義ってまさに…。

真紅の声優さんの声は本当いいなー。一番良い!

■主人公
相変わらず好きになれない主人公。澪AS以外は割りと普通であまり目立たない主人公。
本を昔から好んで読んでいたためか、思考中はやたらと語彙が豊富な台詞回しが多いけど、実際に喋ってみるとあまり活かされていないという。

なので、やたらと遠まわしな台詞や普通に語句で説明すればいいものを、やたらと難しい言葉を羅列して説明したり、しつこい台詞が多い。
まぁその辺は前回で確認済みなので、、紆余曲折はあったが、色んな意味で救われた、いや自身で解決したのは素直に良かった。

システム(16点)


◆プレイ時間
30時間ほど

■インターフェース
前作同様に安定したインターフェース。
背景画が白い場合(白さんと蓮の回想シーンなど)、非常に見難いので、文字色か背景色入れたほうが…。
後、個人的にデフォルトのメッセージのスピードが合わなかった。それなりに環境設定を自分スタイルに合わせないといけないのが手間。

後はSAVEアイコン見にくすぎ。色々とプレイ中に気になる部分が見受けられた点はマイナス要素か。

ズーム機能は回想シーンやイベント絵では大活躍。スムーズよく流れるインターフェースは毎度素晴らしい安定感。

スキップなども苦無く、他はプレイ上、特に問題はありません。

■CG鑑賞(ヒカリのみ)
真紅:26枚
加奈:11枚
澪:9枚
鏡:12枚
つかさ:11枚
藍:8枚
その他:20枚

■その他

・回想シーン
各ヒロイン2シーン
藍;1シーン

CG & BGM (15点)


■キャラ絵 / 背景画
相変わらず綺麗。全体的に色彩が美しく世界観の見栄えが非常に良く表れている。
ロリキャラ描かせたら塗りといい、業界随一の見栄え!萌え!素晴らしいです…。

背景画も前作同様に美しさが際立っています。この世界観を表現できるのはFAVORITEならではの良さ、売りですねぇ。

■BGM
全57曲。
キャラ絵同様に、世界観とマッチしたBGMは見事に良いですね。
OPは前作のアレセイアが最高にはまった曲でしたが、今回はそれ以上はないですが、全体的に本当世界観とマッチしていて良かった。

特に印象的なシーンにおけるBGMの曲は盛り上がるし、とても感動する。

その他 (2点)


FDの名に負けない素晴らしい出来でした。続編物としては素晴らしい出来栄えになってるので、ファンなら是非買いでしょう。

 

総評 87点(Aランク)


FDとは言え、本作(セカイ)に負けず劣らずのボリュームと力を入れたシナリオでした。
ただFDであることには変わらず、前作のセカイで気に入った方は間違いなく好評を得るような作品構成だと思います。しっかりとアフターしてますからね。
それでいて、真紅の大団円は見事に纏めきった快作です。

主観的には主人公はやはり嫌いであった。それ以外は満足。特に真紅が幸せになれたから大満足!それ以上望むものはなし。

■OP いろとりどりのヒカリ 『ヒカリ輝くセカイ』 歌:eufonius

 

■関連作品

いろとりどりのセカイ
星空のメモリア

■関連商品

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。
一度ページを再読み込みしてみてください。

いろとりどりのヒカリ Theme Songs Plus / Array / CD ( Music )

ティームエンタテインメント( 2012-09-05 )

定価:¥ 1,620 ( 中古価格 ¥ 252 より )


いろとりどりのヒカリ スマートフォン キャリングケース

いろとりどりのヒカリ スマートフォン キャリングケース

定価:¥ 2,700

カテゴリ:おもちゃ&ホビー

発売日:2012-08-31


 

Posted in favorite

Trackback URL

承認制です。トラックバック歓迎です。スパム系は許可しませんのご了承

コメント

本文入力

SEO Powered by Platinum SEO from Techblissonline