ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

はるまで、くるる。

2013.02.01 by てるりん♪

はるまで、くるる。69.はるまで、くるる。
プロデューサー 木緒なち
キャラクターデザイン 師走ほりお、笹井さじ
シナリオ 渡辺僚一

 

 

 

 

<ストーリー>
とある世界で、主人公と4人の少女は目を覚ます。自分たちが何者なのかという記憶を持たないまま。そこにあったのは温泉宿のような寮舎と、古ぼけた校舎、さらに、寮の後ろにそびえる、天まで届くような「煙突」だけだった。「寮」の机の上にあった紙には、「3ヶ月後、必ず助けに来る。電気、備品は使い放題」とだけ書かれていた。

(by wikipediaより引用)

■テーマ度数

pikanaki
pikaomosiro
pikaodoroki
3 3 4

泣…最後に春は訪れます。
笑…笑いは基本下。冬音のボケと他の突っ込み…etc
驚…色々と隠されている設定や急なSF展開に驚き。物凄く壮大な物語。

サイトの評価もそれなりで、SF仕立てということで気になった作品。CCに類似しているやら様々に考察できる作品だが、
普通にSF作品、エンタメ作品としてはよく出来た作品。

序盤のハーレムが確かにきついところだが、それ以降はシリアス一直線、個人的にはかなり面白かった作品。

ネタバレあり(注意)


すみっこソフト『はるまで、くるる。』応援中!

シナリオ(45点)


はるくるの面白さはバランスよく構築された世界観と明示的に描かれたキャラクターの立ち位置が上手く混ざり合ったことだ。
・序盤では抜きゲー臭漂う、エロゲーとしての一面。
・中盤はエロゲらしい個々のキャラクターの内面にスポットを当て解消させ成長するドラマ性
・中盤か後半以降は徐々に明かされる世界の秘密を解き明かす、怒涛のSFパート。

物語の世界観自体に意味、目的を持たせ、内包されるループ世界に準ずる主人公達の”成長”を描く、ある意味2,3度美味しく味わえるようにした作品。

・SF的な展開
作品を覆う世界観の構築、その世界に裏づけされた世界観を徐々に現すことで作品のエンタメ性を高めています。
ループと言うSF現象に対して目的と意味を持たせることでプレイヤーに対して容易に世界に浸ることが出来ます。
外は氷河期と言う絶望的な状況、そこから希望を見出し、いつしかループと言う現象が、外へ適応する手段化します。
そもそもそういう意図で選ばれたヒロイン達の性格もいつしかドラマ性だけではなく外へ適応するため、と適応しています。
構成が巧みです。

・序盤のハーレム
演出に関してはエロゲーとしての側面であり、ハーレムという行為自体が静夏が出した一つの”コミュニケーション”として捉えると面白い。

この作品のもう一つの目的が主人公の心の矯正でもあります。
個別を見ればわかるが、どれだけループを繰り返しても、結局『互いに分かり合えない』と言う結果に行き着くことがわかる。
これは主人公が明確にしている点でもあり、どのヒロインルートを見ても、主人公の心を溶かす事は出来ません。
仮に世界が続いたとしても二人は長くはない、そう感じるはずです。受動的で流されやすいですからね。

結局は自己犠牲という異常な懐にヒロインを包むことで解決しており、冬音に至っては死を与え、役割を受け継ぐことで終わっています。

静夏と主人公は考え方は違えど、基本的に立ち位置は同じです。
主人公は自らを犠牲にする事で、皆を救います。但し皆を救えるほどの懐の大きさはありません。

互いに分かり合えることがないなら、分かり合えるようにすればいい。それが静夏の考え方で考えるより考えろ!的なタイプです。
静夏ルートに入れば一目瞭然ですが、そこに行き着く先がハーレムと言う一つの答えになるのです。

どうせ考えても他人の心なんてわからない!なら考えるよりも行動で示せばいいじゃないか!とw
心も体も素っ裸!w 羞恥心を他人に晒せば怖いものは無いとw ある意味すごく強引なやり方で共感はし辛い部分です。

セックスをコミュニケーションツールとして他人と心を繋ぎ合わせるのも面白い。嫉妬さえも全て包み込む、静夏らしい一つの答えであり、作品が出した答えでもないのかなと思えます。元気の源を循環させる、やってることは滅茶苦茶ですが、エロゲでしか出来ない特異、強みでもあります。

なので、他人を全て受け入れるという意味では、この作品は成長したと表現するより、他人のいい所も嫌なところも全て受け入れようと言うある意味、矯正、洗脳に近いものじゃないかと…w、作中にも静夏は宗教家としての才能はあるようなニュアンスで台詞で語られていますw

主人公も心を矯正することで、ラストのシーンに繋がったのではないかと思う。

結果、それがループを抜け出し、外世界へ出るために適応と言う形で最後にいつの間にか変わっています。

あらゆる側面で上手く構築された世界観だなーって。読後感の良さは非常によかったし、『はるまで、くるる。』のタイトルの良さも光っていたと思う。
ややインパクトにかける部分はあるが(物足りなさも)、個人的には傑作部類。

キャラクター(12点)


■ヒロイン
壊れているというか、極端に偏った思考、癖を持っているヒロイン達。
彼女達が世界にいる理由も意味づけられており役割もはっきりとしている。
共感はし辛いし、シナリオに対する記号的な一面が強い。

それでも仲間を思いあう感じは好印象だ。やたらと露出狂が多い。

■主人公
心が壊れた主人公。
表情は無い割りに非常に饒舌でヒロイン達をリードしたり、親身に相談に乗ったりと出来る主人公!
自己犠牲を無意識に押し通す強烈なキャラクター。当然共感はし辛いww

システム(18点)


※総プレイ時間
大凡15時間~20時間ぐらい。序盤のハーレムがすげぇ長く感じたw

■インターフェース
演出がスバラシイ!台詞区切りでキャラクターの表情が変化し多彩に動き回りますw
萌え画なので、立ち絵が動き回るのは可愛らしい。

ラストといい演出に関しては力を入れており、非常に好印象です。

プレイする上での問題点もなく、スムーズにプレイできると思います。
おまけ要素も少なく、全体的にやや物足りなさはあるかなー。

■CG鑑賞
全84枚。ボリューム的に妥当かなと。6,7割がエロシーンな気もするが…。
もう少し通常イベント絵があってもなーって感じw

■ 回想シーン
全23シーン。AAも含めると24かw
序盤のハーレムからのシーン数が半端ない。

ハーレム以降は個別で1~2シーン程。

 

CG & BGM(13点)


■キャラ絵 / 背景画
萌え画です。可愛いです。
個人的に秋桜押しかなぁ。立ち絵を含め作画に安定感あった。ポニーテール姿も可愛い。冬音も可愛い。
春海と静春がやや作画が不安定な感じ、というか顔のバランスが若干悪い感じが…。

■BGM
全21曲と少ない。
要所要所のBGMは押さえているので雰囲気は存分に味わえると思います。
春の陽気な音楽から、SF、それぞれの雰囲気に合ってます。
OPは電気式華憐音楽集団で印象的な曲調です。

個人的にはNever forget meがお気に入り。

その他(2点)


テキストもメリハリあって、やや感情的な部分もあったが読みやすい。ボリューム的にもサクサク進めれたし、夢中で読み進めることが出来たので加点。

総評 90点(Aランク)


総体的に見て非常によく出来た作品。素直に面白いと感じましたし、壮大な物語に裏づけされた細かい設定がシナリオを引き締めており、ボリューム的に一気に加速し収束します。序盤のハーレムが一つの分かれ目だと思うが、それを乗り越える先の世界は非常に面白いので(苦手な方は)諦めずやって頂きたいといったところか。

■OP はるまで、くるる。  『春の陽』 歌:華憐

 

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カテゴリ:おもちゃ&ホビー


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