ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

Re:birth colony -Lost azurite-

2013.01.14 by てるりん♪

Re:birth colony -Lost azurite-68.Re:birth colony -Lost azurite-
企画・シナリオ 森崎亮人
キャラクターデザイン・原画 浅海朝美
BGM miyaji

 

 

 

 

<ストーリー>
舞台はアーコロジー 『アクアリウス』。
かつて国際中立研究機関として建造された人工島は、人々を収容するアーコロジーとして姿を変え、そして500年の年月を経て全く違う形へと変貌していた。
中央と外周。 富を持つ者と貧しい者。 多くの意味で二極化した社会がそこにはあった。
そこに住む青年・竜胆蒼司は貧しい者の住む外周区で生まれ育った孤児であった。
彼はその孤児院で、恩師である青色をした女性と出会った。
彼女は博識で蒼司に多くのことを教えてくれたが、しかし彼女は蒼司とその姉を救い、姿を消してしまった。
その女性を救えなかった蒼司は、それから力を求めるようになる。 弱い子供の自分が許せず、この街で通用する力を。
力を求め続ける蒼司は、それが正しいと信じていた。

そんな蒼司の前に、消えてしまった彼女にそっくりの少女が現れる。
――アズライト。 10年近く前に消えたままの姿、そして同じ名前の少女が。

貴族と犯罪結社、中央と外周、過去と現在。
二重構造の箱庭の中で力を求める少年に訪れた出会い。
この日を境に、歪みを抱えたアクアリウスは終わりを始めていく。

(by 公式サイトより引用)

■テーマ度数

pikanaki
pikamoe
pikaikari
2 5 3

泣…感動出来るシーンは各要所ではありますが、押しが弱い感じかな。
萌…アズライトが本当可愛い。
燃…これが作品の根幹かな。SFミステリー、だが熱い。

とある事でちょい、現在SF作品にガッツリとはまっております。
色々と探している中で、前回プレイした終バとこの作品が気になっていたのでプレイ。

基本ネタばれありです。

シナリオ (40点)


※前作である『フェイクアズール・アーコロジー』は未プレイ。

冒頭のイメージが強くなっていたので、アズライト√でどうなるか最も期待してたので、まさかの肩透かしを喰らうとは…w

シナリオの構成としては一貫しています。どのヒロインを通っても要所要所の着地点はブレないので、シナリオの下地は安定しています。
んーパニック映画とはまたジャンルは違いますが、如何に人為的な災害を防ぐかが一つの目的地でもあり、道中に各ヒロインと恋人になって立ち向かう!的な構図です。ライターさん1人ということもありブレがありません。

そういう意味では、シナリオの多様性は薄くなりますが、キャラクターの行動原理などにもブレが出ませんし、世界観を覆すような無茶苦茶な事もなく安心して見れるます、森崎亮人さんが一人企画・シナリオを携わっている点は前作と同様なので、描きたいことを一貫して描くことが出来る点は複数ライターが携わる作品には無いメリットになります。

=-=-=-=-個別-=-=-=-=
・セルリア
この作品はほぼ、セルリアによって支えられているといっても過言ではないなぁと思います。

各ヒロインルートに入るとどうしても、シナリオの構成、演出上、ヒロインの”弱さ”を描かなければいけないと思います。
まぁエロゲで言うヒロインたちが持つ過去や背景といった点を解消させなければいけないという部分ですよね。

セルリアに関して言えば、共通シナリオからガンガンと前面に出てきては、次々と主人公達を巻き込むわけです。
テキストを見ればわかりますが、基本全員真面目で全体的に堅苦しい会話や細かい世界観の説明が多いわけで。

セルリアの無茶振りは今まで平穏に暮らそうとしていた主人公に対し大きな刺激を与え、主人公を中心に回るルリやアズライト達も乗じて動く構図になっています。キャラクター同士の会話のやり取りや”貴族的”な腹の探りあいなどもセルリアを中心として会話が紡ぎだされいくわけで、謂わば物語の進行役でもあるんですよね。

が、その裏には両親の死や個別に入れば支えられてきた祖父の死を迎えることで、岐路に立たされます。
自分の信念や孤独になることで、追い詰められ弱さを露呈しますが、主人公に支えられながら、一歩一歩踏み出すわけです。
シナリオ自体はノーマルで世界観の流れに沿う、抑揚が少ないシナリオなのですが、セルリアという個を魅せる上では十分に描かれたセルリアシナリオ。

・ルリ
全体で見れば”出生”にシナリオを浸透させ、個別で言えば”姉弟”の関係性を描いたシナリオ。

ルリ自体は複雑な事象が入り混じったキャラクターなんですが…、ルリの場合は自己を確立させることが一つの目的になるのでしょうかね。
その上での自身の”出生”を知ることは当たり前であり、出生を知ることでアクエリアスを揺るがすような自体が待ち受けていた!という点が拍車をかけ、
ジワジワとルリを追い込んでいきます。

なんだろう、シナリオ自体、野球で例えると投手戦的なイメージで、ジワジワと進行していき、最中にルリがもがき苦しみ、一つの答えを出すことが結果です。

それを知る上で、アイリが大活躍する訳ですが…、全体的に暗いイメージですが、主人公を手に入れる背景など、ルリのすごく”人間臭い”一面との葛藤が中々に緊迫しては面白く、外面のクールさとは違い、内面の焦りなど、心情が露になって行く様は、各シナリオの中でも上手く表現できてたのではないかなーって思います。

悩み苦しみ出した結果に対しての、ノイエの策は非常に残念な結末ではあったんです…けど…、だって結果が伴わないからこそ、セルリアの苦悩や主人公の模索があるわけなのに…、ルリが出した答えに対して侮辱しているとしか思えんけど…、せめてそこは、アズライトルートまで待ってやれよ…と、、、ん?どのみち、齟齬が出てきてしまうか…w

・ノイエ
他に比べると関連性は少ないです。
そのため、シナリオに関してもやや方向性が変わる展開となります。
ノイエというキャラクターが魅力的に表現されているので、キャラクターを楽しむという意味では…消化するシナリオなのかなぁ。
ノイエ自体サポート的なキャラクターの意が強いため、重要な立場ではあるんですが、主人公と活躍の場がどうしても重なってしまう為に、
シナリオの中ではどうしても地味に写ってしまうんだよなぁ。
キャラクターは決して悪くはないんだけどねー、どちらかといえば前作との関わりがあるアズライトルートでの活躍が光るかなー。

・アズライト
所謂Trueシナリオです。大団円なシナリオです。(ただし一度BADを踏んで、各ヒロインENDを見ないと進めません)

アズライトシナリオの大目標としては一人一人が青い少女の災害から、自分の立場を考え抜き、青い少女に対して立ち向かい、そして動き出す、ということが一つの結果として現れるシナリオでもあります。

セルリアは”理想”と”現実”を両親の死と女王との対峙、祖父であるベレンスとの対峙から自身の結果を出します。
ルリは自身の出生を知り、どのように生きていくか、母親の生き様を聞き、見て、自分で結果を出します。
ノイエは姉の言葉を糧に事態に対して諦めず、セルリア達に檄を飛ばします。
アズライトは感情を得て、本当に何が大事なのかを知り、自ら立ち向かいます。
そして主人公を中心にそれぞれの信念や思いをぶつけ、それぞれの生き様を見せ付けます。

各ヒロインシナリオは主人公が絡むことで、どうしても弱さ、支えてほしいという欲求が出てしまう分、アズライトシナリオはそれぞれが得た信念や思いを自身で紡ぎ出す事で”予測”しないシミュレートが生まれてきたのです。

一つの結末としては各ヒロインシナリオを消化することで、見ることが出来る一つの”答え”なのかもしれません。
このように各ヒロインルートとメインシナリオであるアズライトシナリオへと帰化させる事で一つの新しい結末を導き出し、大団円を迎える事になるのです。


……

まぁここに至るまでの過程は秀逸と言うか、上手く一つの答えを導き出し、大団円という綺麗な形で終えています。

総合的に見れば個人的には満足ではありますが、やはりどうしても”ご都合主義”が良いシーンで見受けられるだけに素直に感動できた!という訳にもいかないんですがねぇ。ソツではありますすが、それ以上に高揚を得られるシーンも少なかったかなぁってのが、、物足りなさがあるんですよねぇ。

それは恐らく黒幕の存在かなぁと。

青い少女の存在自体が画一してて”手段”でしか無い為、では誰が黒幕で、何でこのような事態に陥ったのか!ってのが流動的で曖昧なだったことかなと思います。
アズライトルートと各ヒロインルートで黒幕が擦り替わるのですが、主人公達が立ち向かうべき相手というのが、まー作品上の構成で仕方ないですが、システマティックな考えしか出来ないので、全くを持って張り合いがないんですよねぇ…。
かと言って、アービーやベレンスが持つ苦しみや女王に対する苦悩が全然描かれていませんし。どちらかといえば印象的に脇を固める良い人達です。

更にアービーやベレンスで言えばセルリアの踏み台にしか過ぎません。
といってもそれぞれ対峙する相手はそれぞれにいると考えれば、親玉なんていう在り来たりな考え方でなくてもいいんですが、(といえばそこまでだがw)

どうせならというか、どう考えても優秀な学習機能とかついててもいいはずなんですが、ぶっちゃけ青い少女自体、存在意義があまりにも曖昧すぎて、大義名分までとは言いませんが、行動理念は画一されていても、人間味が全然ない為にカタルシスがあまり得られなかったってのがなぁ…個人的に一番の問題かなって。
まぁ対峙する主人公が”私利私欲”で周りを巻き込む、自分勝手にやりたい放題にする!ってのが主人公が殻を抜け出す、一つの答えでもあるので、そういう意味ではそこら辺はおざなりでもいいんじゃね?といえば、納得してもいいんですけど…といってもあの解決方法ナイヨネーって思うけど…。
はじめからそうしろよ!と色々と青い少女に対する突込みが沸いてきちゃうもので。

個人的には冒頭イメージから単純な勧善懲悪的なイメージがあったせいからなのかなぁ…w

まぁ個人的には心に訴えてくるものがなかったなーって意味で。ただ全てにおいてバランスの良い作品なので、満足感はあります。

キャラクター(14点)


■ヒロイン
適材適所、が見事に当てはまるヒロイン達の立ち位置。

・アズライト
作品のメインヒロイン。とにかく可愛いの一言w
物語の根幹に位置するだけに、大活躍します!
感情を覚えていく過程がとてもホンワカしてよいです。
作品の清涼剤的な役割ですねー。個人的に一番好きなキャラクター。

・セルリア
作品の引っ張り役。最上位の貴族でありながら視点は一般市民の視点も持ち合わせる。
終始明るいキャラクターだけに、基本全員糞真面目系なんだけど、唯一愛嬌を取り込んでくれるヒロイン。
シアンとの絡みなどボケも突っ込みも出来るヒロインは有難い!
その裏も精神的に強く、降りかかる不幸に対しても力強く立ち向かい引っ張る様は格好良い。

・ルリ
ヒロインの中ではクール&ビューティーで性格的に悪くはないんですが…、地味、というか立ち位置的に恵まれてなかったのかなぁ。
基本は主人公との絡みがほとんどで、他ヒロイン達の絡みも特に面白くなく、特に期待した鈴華メンツの絡みもほとんどないので…。
終始真面目な会話か、主人とのやり取り(突っ込み)しかないので、面白味がほとんど無い…。

他ヒロインと同様に作品の根幹的な位置にいるだけにね…、歌の導入シーンは良かった。

・ノイエ
前作プレイ済みの方にとってサービスキャラなのかなーと思えば、すごく重要な立場にいました…。
キャラクターの愛嬌とギャップがあってか、萌えとしても燃えとしてもキャラクターが確立しているのでノイエとの絡みは
非常に面白い。アイリなど鈴華との絡みが特に面白く、イジラレては恥ずかしがる姿はアズライトに次ぐ愛嬌の良さ…。
『決して諦めたくない』という信念の強さは前作やってる方にはニヤニヤするところなんかねぇ。

・サブキャラ
やっぱアイリかなーすごくいい所持っていきます。
ルリ√で一番の活躍。
その他ではシアンさんだよねー。ニンジャメイド。
セルリア√で、もっとセルリアとシアンとの思い出や回想があればよかったんですけど。
傍から見て良い主従関係とわかりますが、もう少し過去に華を添えても良かったんではないかと思いますねぇ。

ケーラムのおっさんも良いキャラ。サブキャラも意外においしく持っていくシーンは作品にとって抜け目ないなーと感じた次第。

■主人公
対人関係は利害関係を重視する、やや冷たい印象。頭の回転は速く、ハッカーなのだが理屈的な割には感を重視したり…。
なのでテキストはやや遠まわしな言い方が多く、全体的にもアーコロジーやら貴族との格差社会など真面目な会話がやや多い。

中身は信用する人間に対してとことん甘く、自身で否定しながらも奥底では気付いており、経験は豊富でも恋愛に関しては無頓着。
鈍感というよりは、周りの環境の所為っての大きい。

私的には好印象な主人公。
個別に入るとgdgdな部分は見受けられるが、以外に熱い面もある。
ただ自身に自信がない為、冗長化しているシーンも多く見受けられる。
特にヒロインに言わせる必要のない事まで語らせている点はマイナス。

システム(18点)


※総プレイ時間
30時間ほどでしょうか。割と声優さんに合わせてテキストを読んでいた事もあってか、それなりに時間かけました。
初回に関しては時間はかかるとして、個別シナリオに入れば3時間前後かなーという割合です。
だいたい25時間前後ほどあればコンプリートできると思います。

■インターフェース
安定のあっぷりけかなー。あっぷりけらしいユーザビリティのあるシステムだったかな。
デフォルト設定も結構細かく設定してあるので、通常にプレイする分に関しては問題ないかな。
ややテキスト表示が遅いかなーと感じましたが、違和感は特にありません。
シナリオ構成上、スキップ機能は多用しますが、特に不備なくサクサク。共通パートが多いので個別にあっさりいけます(5分ほど)。

基本静止画ですが、キャラが目パチしたり、立ち絵の表情が多彩な感じです。

・TIPS
ここら辺はあっぷりけの良さなのかなぁ。
道中にキャラクターがほとんど説明しているので深く役には立ちませんけど…。

・アズライトの三分間ハッキング
世界観を構築している事象や関連をアズライトと他キャラクターが説明していくお芝居的な感じ(TIPSをより深く)。
まーキャラクターに愛嬌があって割りと良いシステムだとは思います…w

■CG鑑賞
計:101枚
アズライト:20枚
セルリア:17枚
ルリ:15枚
ノイエ:16枚
その他:33枚

割と豊富な方じゃないでしょうか。エロは3割ぐらい。

■その他
・回想シーン
アズライト:4シーン(1つ触手、体操着)
セルリア:3シーン
ルリ:3シーン
ノイエ:4シーン(1つ着物)
シアン:1シーン
アイリ:2シーン(1つスク水)
海・織絵:1シーン

豊富です。アズライトと青い少女絡みとかはないんですよねー。

・サイドストーリー
共通の間に挟まれる、個別ヒロインパートのサイドストーリーを再度読むことができます。

CG & BGM(15点)


■キャラ絵 / 背景画
キャラデザは浅海朝美さん。
塗りやラインがはっきりしているおり、非常に綺麗かつ繊細。かなり好みです。
イベント絵より、個人的には立ち絵が非常に良かったです。影など細かい部分にもしっかり描いていますし、静止画とは言えキャラクターが多彩に動く点は非常に活き活きしてます。
絵師さんの特徴かわかりませんけど、イベント絵のアングルがイマイチなんだよなーなんで斜め視点が多いんだろうなーって思った。

背景画も同様に、世界観を重視したアーコロジー内を描いており、西洋風を基盤とした内週の作り、外周区は和風的な作りと、それぞれアーコロジーの特性が良く描かれております。

私的にアズライトがもーめちゃくちゃ萌えましたねー。あの娘可愛すぎるよ…。

■BGM
BGMも安定してよかったー。
OPの霜月さんの曲にEDの曲も抑揚あって雰囲気あってました。
貴族風潮な”天晴学園”、サイバー風みな”*code”系”な曲目、緊迫感ある”対峙”、ルリが歌うプレゼンシアといい、それぞれシーン毎による切り替わりはまとまっていて作品を盛り上げています。

アンリミテッドと前作主人公達が出てくる点は前作ファン、またはプレイヤーにとっては嬉しい点でしょうか。

あっぷりけらしいというか、安定感のあるシステム。

総評 (87点 Aランク)


プレイ後に思ったのが、ソツなく作られた作品だなと。どのヒロインルートも見せ場ありますし、SF+ADVとしての世界観の構築もしっかりとしているので、終盤以降の突っ込み以外は模範的に”エロゲ”らしく作られているなと。バランスよく作られた作品。

作品を裏方で支える、システムインターフェース、BGM、CGのどれも高水準の出来だし、声優さんの演技もキャラクターと相俟って非常に良い感じでテキストを読むことが出来ました。

意外と地味でインパクトが弱い作品ですが、あっぷりけらしい安定感のある良い作品だなーって感じた。
(といってもほとんどメーカーの作品してねぇーがw 黄昏も途中でリタイアしてしまったしw)

■OP Re:birth colony -Lost azurite- 『Fractale Sequence』 歌:霜月はるか

 

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カテゴリ:おもちゃ&ホビー


 

Posted in あっぷりけ

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