ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

終わる世界とバースデイ

2013.01.09 by てるりん♪

終わる世界とバースデイ67. 終わる世界とバースデイ
原画:司ゆうき
シナリオ:海富一、狩野伊太郎、御導はるか、他
音楽:Elements Garden、project lights、Bassy、SENTIVE、Edi(Sound Union)、TGZ SOUNDs

 

 

 

<ストーリー>

9月。インターネットを通じて世界中でささやかれているある噂があった。それは『2012.9.29 世界が終わるー』というものだった。だがそんな噂を信じる人はほとんどいなかった。だが、その日に何かが起こるのではないかという不安と期待感を抱いている人も大勢いた。

主人公、冬谷和臣はその噂にはまったく興味を示さなかった。彼を死んだ兄だと思っている、親友の妹を守ることだけが彼にとって大切なことだった。 だが予備校の同級生たちとネットで噂されている「世界が終わる」というものが本当かどうか、みんなで検討し、対策する「9.29対策協議会」なる非公式サークルを成り行きで作ることとなる。

世界の終わりまであと*日。その日は偶然にも親友の死んだ日であり、その妹の誕生日でもあった・・・。

(by wikipediaより引用)

 

■テーマ度数

pikanaki
pikaodoroki
pikamoe
3 3 3

泣…中盤(後半)~終盤以降は盛り上がる。音楽と演出が涙を誘う展開。
驚…色んな意味で…。構成は悪くないと思うし、良く出来ていると思う。
萌…郁~w あんな可愛い子なら…。マスコットキャラ入莉との双璧。

終末系ADV+Eroge空間の評価が良い点から気になっていた作品。
蓋を開けると終末系どころか、昨今良く見るSF物でした…!

それなりにネタばれあり

シナリオ (39点)


序盤から掴みよく、9月29日に世界が終わるという予言に次々と書き込まれる予言が実現していき、合間に哲学的で意味深な台詞を吐くトウヤとの回想が地味に後押ししており、序盤の演出に関しては悪くない。

各ヒロインルートに入るとB級映画並みの陳腐な終末系が繰り返され複数ライターの欠点が出てしまっている。主人公の一人称がいつの間にか変わっている点など意識できていなかったのか。

中盤以降はいわば、この作品の肝でもアリ、終末系と謳いながらも実はSF展開。
今が旬とも(過ぎた感もあるが)言える、仮想現実、ループ物が組み合わさった、エロゲ作品やアニメにもある、ありがちなSFである。
しかし、使い古された感がある構成も、構成やディテールを丁寧に紡ぎ出せば、良質なADVにはやがわり。

各ヒロイン達が持つ苦悩も上手くシナリオに浸透しており、仮想現実の場を提供しているトウヤ達の目的などもブレがなく、各ヒロイン達が現実に戻りたくない故に参加しているという表向きには現れない心情が巧みにシナリオに活かされている。
心に想いが蓄積されているとはまさに。

個人的にはナルのお話が時を越えて化けた点で感動できたシナリオでもあるんだけど…動機もシンプルでわかりやすいしね。
終盤の展開に関しては、如何に入莉に感情移入できるかだと思うんだけどなぁ…、入莉に関してはキャラクターでも言ってるが、キャラとしてのインパクトが不足気味。

入莉が冬谷入莉として摩り替わる点は巧妙ではあるが、入莉が入莉を語るのはトウヤが言うようにお門違いってもあるし、正直カサンドラといい、織塚ちゃんといい、終盤以降の流れが極端すぎる(都合的)のは頂けないなーって感じる。

Epilogueに関しては素直に演出を含めよかった。解決しなかった、目的が達成できなかったからハッピーエンドとは言いがたいけど、あのラストは非常に前向きでとても素晴らしいラストだったと思うなー。

しっかりと現実と虚構を区別して前を向いてね!とエールを送る様は良かったw
全ての記憶を持つ、主人公に対しては同情の想いが沸いてしまうが…。

Happy Barthday to you ! あえて間違えている当たりが入莉が主人公に対して送る最大の賛辞でもあるよなー、にくい演出です。

キャラクター (13点)


■ヒロイン
ニートにラノベ好き、ツンデレ(弱)、妹系とありがちのようで無さそうなキャラクター造詣。
メインヒロインでもある入莉については、妹系プッシュで、それ以外全く目立たず精神的に弱い女の子の印象がしかなく、インパクトが欲しい。
肝心な点で感情移入できず、インパクト不足なのは否めない。

周りのヒロインたちも地味なので、イマイチキャラクターに愛着がわきにくいけど、素直に良い仲間関係は会話(テキスト)を通して伝わってきます。
作品の良さの1つでもある、絆や信頼関係が上手く構築できていて、雰囲気はとても良い。

なんせ、サブヒロインである織塚がイケイケ電波系キャラで、完全にヒロイン達を喰ってます。オリジナルに用意されたミニストーリーもパンチが効いており、哀しくはあるんだけど、最高に良いキャラしてました。アヘペロ顔が最高w

バランスよく最後までヒロイン達に焦点を当ててくれた点は愛情を感じてしまうなー。

■主人公
個人的にはOUTかな…。
キャラ自体は性格を含め良識派でまともな部類だと思います。

1点は地味で展開からして流されやすいような性格に囚われがちな印象を受ける。ここぞという場面で活躍があまり無い。
エロゲの特性でもあるが、複数のヒロインと仲良くならないといけない点とメインヒロインである入莉がほとんど目立たない為、当初から抱く入莉に対しての恋心が希薄に映ってしまう点はマイナス。

シナリオの構成からして非常に勿体無い。終盤に関しての盛り上がりは大きいだけに、如何に入莉と主人公が過去に構築してきた関係が活かされる場面だと思うんだけど。
如何せん、Common√~の空気的な存在なのが非常に残念。役割的に非常に重要な立場である織塚が目立ちすぎww
考えによっては自意識の確立=冬谷入莉(別人)と思う事もアリだとは思うけど、その為かラストに関しては(√Happy Birthday)は感動には至らなかった。

システム (17点)


■プレイ時間
大よそ、20時間。
プロローグ~各ヒロインへの分岐、Trueの流れ。
基本は一本道。すんなり出来て、時間的にちょうど良い感じかなと思った。

■インターフェース

インターフェースに関しては特に突っ込みどころも無く、至ってシンプルであり、不備なくプレイできる。

テキストに関しては無理なくキャラとの噛み合いも笑いありとテンポ良く進む。
一部の誤字脱字は許容範囲内。

ゲーム内システムに、texiといったSNSが用意されていたが、ほとんど織塚のラーメン話しかネタが無いというww
終末付近になると極端に減ったり、以外に生存安否確認に地味に役に立ったりした一面も…。
割と面白そうな機能だったのに、お飾り感が強かった。

■CG鑑賞
全78枚。少な目というかプレイ時間やシナリオのテキスト量から見れば妥当なのかな。

■その他
・回想シーン
入莉:5シーン
夏越:3シーン (1つは陵辱)
ナル:3シーン
藤白:2シーン

・STAFFルームで制作秘話。

・クリア後に、織塚に用意されたシナリオが2つ。入莉が1つ。

CG & BGM (13点)


■キャラ絵 / 背景画
ここ最近プレイした作品の中では個人的にイマイチだったなと思うキャラ絵。
キャラ絵自体は可愛いくて萌えるんだけど、正直そこまで上手いなーとか、驚くほどで綺麗でもない。
中でも、郁がダントツで可愛かった…。あのキャラであの属性は反則だわ…。

背景に関しても地味かなーって感じ。特に印象的な面はなかった。

■BGM
良質BGM。OPにデンカレ、EDに関してはシナリオのクライマックスとの相性が抜群で、演出を含め、非常にシナリオに対して機能していたBGMだったと思います。
どれも名残良い曲目であり、特に『泣かせる』シーンに流れる曲に関しては抜群の破壊力を誇ると思う。

 

総評 (82点 Bランク)


SFに(ループ物)といえば、最近ではシュタインズゲート、EVER17(ループではないが)、エロゲで言えば、バルドスカイやマブラブ、クロスチャンネルなど、
趣向は違えど、名作名高い作品もそこそこあり、ADVの題材としてはうってつけなのだ。
逆に言えば、使い古された、枯渇した構成・ディテール…、名作になるにはそれだけ敷居の高いジャンルであることも確かだ。

ありがちな構成ながらも、相性が良い構成だけに、しっかりとした(それなりにw)構成を作れば面白い作品に仕上がるという意味では、終バの構成は良く出来ていたと思う。
終盤以降の超展開を見ると、論理的に破綻している展開が目白押しではあるが、肝心な部分でしっかりと泣き要素を盛り込んでいる点など演出の良さが光る。
細かい設定も上手く活きており、各ヒロインの苦悩といったドラマ的な一面もシナリオに浸透させている。

総合的には佳作かなー。そこそこ楽しめたので個人的には満足です。
■OP 終わる世界とバースデイ 『夏の終焉り』 歌:電気式華憐音楽集団

 

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