ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

いろとりどりのセカイ

2012.02.22 by てるりん♪

56.いろとりどりのセカイ
キャラクターデザイン・原画:司田カズヒロ、なつめえり、GT
シナリオ:漆原雪人
BGM:忍
SDキャラクター:CHAN×CO
CGチーフ:氷山あずき
ディレクター:水間ホシひと

 

 

<ストーリー>

――最果ての港町“風津ヶ浜”を舞台に、自らの記憶を代償に全ての傷を治癒することのできる不思議な力を持つ主人公、鹿野上悠馬と、嵐山荘の住人達を中心に物語は展開する。
彼が何故そのような不思議な力を、半透明の魔法使い真紅から授かったのか。住人達の抱える様々な苦悩や難題を解決していったその先にある真相とは―――

(by wikipediaより引用)

■テーマ度数

pikanaki


3 3 5

泣…全体的に泣ける要素は高い。加奈・澪・真紅シナリオ。
驚…色んな意味で驚いたw
萌…グラフィックの良さも重なって萌えた。全体的にすごく可愛い。

 

なんつーか…色んな意味でショックだった…。
序盤の入込やグラフィック、世界観の良さ、そしてOPで最大限に高まったテンションが…”いろとりどりのセカイ”の真実を知ったことで急降下激突…。

この作品真紅√がいいと評判ですが、私的にはシナリオがいいというより真紅と言うヒロインを悲劇のヒロイン役に、最後に花を咲かせてやった!感が強くて…。
シナリオと言うよりは真紅と言う存在を幸せにするための、喜劇だったとしか思えないんっすけどね…。


(ネタバレあり)

シナリオ(30点)


主人公について
何と言いましょうか…、製作者に無理やり○○○ーをさせられた感がつえーよ…、自ら製作者がやる方がまだ余程性質がいいぞ…。

主人公っていわばプレイヤーの肩代わりなんだよ…そりゃ感じ方は多種多様に価値観があるのだが、あくまでも作品の通して見つめ合う一プレイヤーでもあるので。

序盤から主人公の主体性の無さは気にかかっていたが、最終的にはヒロインの願いを叶える、叶えたという意味では一つの物語を纏めていく意味では許容範囲内ではある。
全体的にも言えるけど、主人公の台詞(テキスト)が詰まらん…。(これは主人公の性格や背景に起因するとは思うんだけどね)
伏線や謎を徐々に解いていくシナリオと言うこともあるが、抽象的で特に主人公とヒロインのキャッチボールが出来ておらず、主人公が『何言ってんだこいつ』的な事を心象で感じる点も顕著であり、記憶喪失と言う特異な点も相俟って、読んでいてぎこちないというかもどかしさを感じる。

カタルシスが味わえない…ほぼヒロインが持つ暗い背景を餌にシナリオを進めていたのだが…。
テキストの味気なさが、グラフィックの良さと対をなす形で…いろとりどりな世界観に対し、モノクロみたいなテキストだなと…逆に考えるとそれも一つ意図されたものなのかなとは感じたが。

ここまでは全然問題(許容範囲)ないのですが…分かれ目はまさに最も盛り上がる部分である、”いろとりどりのセカイ”の真実を語った瞬間。

欺瞞と偽善そしてエゴで形成された”いろとりどりのセカイ”
堕ちたよ完全にえぇ…色んな意味で撃ち落とされましたよ…正直言うと真紅シナリオの評判の良さから手を出した作品だけに、ここまで我慢してきたわけでして…。
(因みに私が感じた各シナリオの面白さは (共通 = ) 澪 => 加奈 >>> 真紅 > 鏡 >>> つかさ。加奈と澪は設定からして面白かった。鏡とつかさは完全におまけ要素大w)

えーー!この世界って主人公のエゴから始まったのーー!そこから紡ぎだされる真実に唖然茫然、そして失望へ…。

ここまで阿呆な主人公が全ての元凶だったって…。
恋がしたいだって…?その為、犠牲になった人間も多くはいるのに、それでいながら安易にセカイを創造し、こんな感じでいいやっ…って。
これほど純粋で悪意に満ちた自覚のない主人公ってそうそういないぞ…w

恋がしたい、真紅の為に、と言う思いはわかる。君だって元は”孤独な”人間だったんだし、理不尽にセカイを管理する事になったんだ。それでいて何万年もいちゃラブぶりや夢を語られる立場になれば君の孤独にも頷けるかもしれない。

でもね…その為に、その他メインヒロインを足枷にしちゃ駄目よ…。
しかも今までのヒロインのシナリオが実はただの引き立て役だったって…。そもそも”目的”を意図的に忘れさすっておかしいでしょ…いくら真紅の為とはいえ、こんな形で喜ぶとは思えない…。
更に主人公は自主的にはなくて、明らかに真紅から好意を寄せるような作為的で悪意に満ちた方法をとりやがってww
美化された良い方してるけど、真紅を忘れるためのシナリオだって…!?

今までの個別のヒロイン√完全に無視です^-^
真紅の願いを叶えたいという気持ちとは逆に主人公の超絶なエゴっぷりには流石に私も受け入れられませんでした…。

何よりも悲劇なヒロインなのは、真紅…あなたなんですよ、、意図的としか思わざる得ない真紅だけの真紅の為の真紅ゲーだったんですよ…。
プレイヤー全員はきっと真紅の立場に立てば誰だって感情移入しちゃう訳ですよ…。
はたしてこれは同情から来るものなのか、純粋な好意なのか…w

これだけ振り回されたメインヒロイン…4年と言う月日の歳月を使い見事に主人公に洗脳されry
最も近くにいながら、あれだけ他ヒロインとの蜜月の日々を見せられ、更にセカイに振り回され、自分の想いに気づいて、更に1年間と言う月日を感傷に使わせ…。

なんだこれwww ひっでぇ…。 主人公が戦犯と言うよりは明らかに製作者側の戦犯でもあるんだけどね…。

更に性質が悪いのは、実はそれを自覚しながらこれだけ遠回しな方法をとった主人公の言動に罪が、、、。
いや寧ろ世界を構築させることが出来るという設定を使ったことが最大の罪。
この作品のテキストって、起こした事実に対し陳謝する台詞が多く、とてもじゃないが言い訳臭いセリフばかりで共感できない。

不確定要素の未来に対してもがき、苦しむことで得られるカタルシスを共感したいのがプレイヤーなのに、一番の盛り上がりの部分で、
ネタばらしでこんな展開を持ってくる製作者の蛮勇さには…。

一貫していた一人の犠牲が一人の生を生み出す、このセカイのルールさえ覆すなんて…。
藍も藍で結局はユウマと言う得体のしれない人間を使ってお姉ちゃん幸せになってね♪ とか言われても…、
それでいて、私は神様になって、”悠馬”が来たらここで幸せになるからとか…、どんだけエゴの塊が集まんだよw 最果ての図書館って…ww
これだけ”都合よく”構築されたセカイに対して情なんて湧くことが出来ません。

いや、もう本当勘弁してください…序盤であれだけ見せつけながらどんだけ、やってくれるんすか…期待すごくしてただけに悔しさだけしか残りませんでした。

本当偽善と欺瞞とエゴで満ち溢れていた”いろとりどりのセカイ”でしたよ…。

※個別ルート
因みに、加奈と澪のシナリオに関しては、ちりばめられた伏線を上手く回収していき、丁寧に作ってただけに惜しいのよね…。
澪のラストはインパクト不足だったけど、もう一人の自分と言う設定は個人的にヒット。恋は離れていても繋がっている的な言い回しも巧妙で得てして上手い。

加奈シナリオも奇跡のオンパレードではあるんだけど、それまでの苦悩を考えると良い意味上手く繋げたかなって思える。
恋なのか、偽善から来るものなのか、自身の想いを見つめなおし、本当に思いに気づく過程は良かったと思う。

 

キャラクター(10点)


■ヒロイン
好みは分かれそうだけど、やっぱ真紅に限るな…。
真紅の可愛さに惚れ惚れしました。ある意味もっとも『被害』を受けてきたヒロインだけに、感情移入せざる得ない悲劇のヒロイン、だからこそ最後のハッピーエンドは当然の帰結。
他のヒロインが踏み台になった感が強すぎますが、澪の黒髪も半端なく良かったなぁ…。

ぶっちゃけこれほどまでにグラフィックが良いとは思っていなかったので…。
真紅最高ー、蓮ちゃん可愛すぎる…。

真紅に毎晩、○○が明日幸せであるように願っているよ、とか言われたら惚れる意外の選択肢がありません。

■主人公
ここまで頭にきた主人公は久々。
正直、これほどまでにエゴをぶちまけた主人公は見た事ねぇーよ…純粋だからこそ余計に悪意に満ちているとしか言いようがない…。
と言うか主人公もある意味被害者とも言えるよね…製作側に罪があるとしか…。もう、多くは語りません。

因みに影の主人公は鈴さんにつきます。
この人がいなかったら完全に世界崩壊レベルですw

主人公のせいで全ての面白さが激減。

 

システム(18点)


■インターフェース
まぁプレイする分には何も問題ないかと。
グラフィックの美しいインターフェースです。背景と馴染むと文字が見にくくなるので、設定で色々と工夫してくださいな。
スキップも十二分の速さですし、選択肢も特に不可もなく攻略したいヒロインを選択していけばすぐにルートに入れます。

■CG鑑賞
メインの3人が20~22枚。つかさ、鏡が13,14枚。その他25枚の計115枚ぐらいのCG。
コンプ後に立ち絵の全てが見れるようになります。

立ち絵は豊富でキャラクターの表情がいろとりどりに変わっていく様は良いなー。

回想シーンは真紅1つ、澪3つ、他2つずつ。

CG & BGM(15点)


■キャラ絵 / 背景画
いやはや…ここまでグラフィックが良いとは思わなんだ…星メモより格段に上がった感じで、兎に角背景の美しさとキャラクターの絵がキレイキレイ。
もう見とれるぐらいに美しい。様々な異世界を水彩画のような柔らかいタッチで描いており、世界観が良く映し出されております。

キャラに合わせてピントがずれたりする手法もすごく効果的。舞台設定の巧みさが際立った作品でした。この作品の最大の魅力はグラフィックにつきる。

■BGM
BGMもかなりいい。世界観に合わせた優しいBGMばかりで物語を引き立ててくれます。
OPのアレセイアはすげーいいねー、歌詞も合わせて作品の魅力を醸し出していますし、riyaの唄声も作品もすごくマッチしており、OPでかなり引き込まれました。

OPの出来が見事だわ。序盤の期待感は予想外のグラフィック良さと相俟って期待大でした。
個人的には最高クラスのOPと主題歌!すげーいい。リフレクティア以来の大ヒット。

 

総評 (73点 Cランク)


私的には甘めで見た感想かなーとは思うけど…。いやー期待が大きかった分の反動ともいえるけど、正直期待はずれな作品だったかな…。
構築された世界観、それを固めるBGMやグラフィックの美しさは最高峰なんだけど、、、それを活かしきれなかったシナリオが…。

感動できるかと言えば、らしいシーンはかなりあって特に熱が入るヒロイン達の背景、重みは感じ取れると思うし、声優さんの演技も良く、
この作品、独特のテンポがあって、それがとてもよかった。

特に共通ルートの、序盤の入り込みは良かった。
何にせよ色んな意味で惜しくもあり、残念な作品だった…。

 

いろとりどりのセカイ OP 『アレセイア』 歌:eufounius

 

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カテゴリ:DVD-ROM

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