ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

恋と選挙とチョコレート

2011.01.01 by てるりん♪

49.恋と選挙とチョコレート

原画:春夏冬ゆう
シナリオライター:堅木功
音楽:Elements Garden、I’ve
プロデューサー:サカモトアキラ

 

 

<ストーリー>
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里と食品研究部(ショッケン)に所属していたが、大して目立つ活動も してなく堕落した日々を過ごしていた故、時期自治生徒会長選挙に立候補する有力候補の東雲皐月が提案する「無実績部活の整理及び廃止」によりショッケンは 廃部の危機に陥る。ショッケンの部員は知恵を出し合い、そして生徒会長である毛利夜雲の助言の末、裕樹を選挙に立候補させ生徒会長にし、廃部を回避しよう という案を出し、そして色々と浮き彫りになってきた学園の「問題点」を知り、裕樹は選挙を決意する。かくして裕樹は無謀に近い選挙戦を、そして学園に潜む 陰謀と戦う事となった。

(by wikipediaより引用)

■テーマ度数
無し

キャラ絵の良さはとても良く、学園物、しかもありそうでない学園内選挙(生徒会選挙)と言うニッチな側面がベースと言う事もあって、期待を大きくして購入した分、その反動は大きかった。
求めていた物が全て外れてしまった為に、そのショックは大きかった…w

評判は良くても、評価は結構悪い所が多かったのね…、千里がウザイやら、シナリオが淡泊だと言う指摘が多かったですが、千里は確かに…と思う部分もありましたけど、全ては主人公の魅力の無さと身勝手な部分が全てのヒロインの魅力を壊してしまっていると思う訳で…。純粋にヒロインだけのみを見るなら、(全てのシナリオを消化して)千里も割とありかなーとは思ったりしました。

シナリオの中心にいる存在なのに…扱い方、扱われ方が存外になった為に魅力の薄いキャラになってしまったんじゃないかなと私は思います。

 

 

シナリオ(29点)


タイトルにあるようにそれぞれ(恋・選挙・チョコ)バランスよく描かれているとは思うが、コアなユーザーやニッチな部分を求めているユーザーにとっては物足りないシナリオとなっているのではないでしょうか?
良い意味でバランスよくとは言ったが、悪い意味では中途半端なシナリオと言う事だ。

どのヒロインのシナリオにおいてもだがいつの間にか目的が入れ替わってしまっている。
選挙で当選し食品研究部を守り抜くと言う過程を描いていたと思えば、いつの間にかヒロインとの恋愛模様に主眼を置き選挙が存外になってしまったり、他面に置いて手抜きしている点が一通り攻略した後に強く感じた事である。

同様にシナリオの中心にいる千里に対する主人公の想い(逆も)もいつの間にか目的が入れ替わってしまっている。
千里を守ると言う小さい頃の約束事をいつの間にか千里が成長する事を見守る事になっている。見守ると言うかほとんど放置状態なのだが。
千里自身が勝手に葛藤しては自分で納得し、主人公を赦してしまうと言う…何とも本末転倒なお話である。
特に主人公の千里に対する見方が余りにも酷い。彼女が出来てからの後付けのような千里に対する思い、上記で上げた約束、選挙中だと言うのに…私利私欲に不謹慎な事を学内で…w

とまぁ…私的には主人公が良くも悪くもヒロインに対する印象を悪くしているような気がしてならなく、見ていて感情移入も出来ないし苦痛すぎた…。エロさを引き出す意味では等身大の若者って感じは受けるがw
その上個々のシナリオ自体割と短い作品だけに、後半以降の加速の仕方は選挙であり、恋であり、チョコでありと扱い方がだいぶ手抜きになっている事がわかっちゃんだよね。

選挙と言うありそうで題材に無いニッチな箇所に目を付けた点、その構成も6000人の在校生が集まるマンモス校、多岐に渡るクラブ活動の実態、大沢問題により学園世論が沸き選挙に注目がおかれている現状、ケートクと一般生との確執、話を進めるにつれて学内裏に存在する利権や権力と言った柵…、これだけ選挙を盛り上げる上で餌となるベースが揃いに揃っているが存外に扱われてしまった点が勿体無いとしか言いようがない。

そして何故千里を初期固定ルートにしたのかも疑問が残る。初回で千里と主人公に対する太く切るに切れない鎖が繋がっている事を見せながら、他のヒロインではそこを何故隠してしまうのかが疑問である。

あくまでも私的な見方だが、
千里が持つトラウマを乗り越えてこそ、千里が主人公に対する想いと絆の深さ、主人公が千里(ある意味ラスボス的なw)に対する約束事に対しての葛藤(千里も含めた)、新しいヒロインと乗り越えていく…と思っていただけに残念である。

千里がウゼー…などとキャラに対する嫌悪は個々それぞれではあるが、私にとって千里はプレイを重ねるうちに魅力的な女性だなと感じるまでに至った。
初回を含め何度も性格に対して難癖をつける部分はあったが、千里が主人公に抱いている想いと言うのが徐々に切実に積ってくるんだよね。

誰よりも主人公の事を理解し、誰よりも主人公の事を想い…誰もよりも嫉妬し、誰よりも支え続け、告白されても断り続け主人公に対する想いを貫き通す。
嫉妬して暴言を吐いたり、主人公にちょっかいや暴言も愛情の裏返しであり、どのヒロインよりも感情的で行動的、正義感があり、友達の事を誰よりも大切にする。

『私だけを見て!』的な身勝手な行動は悪い意味でユーザーの目につくかもしれないが、
好きな男性に対して、他の女性に負けたくはないのはと思うのは当然であり、自分を魅せたり飾ったりする事、主人公に振り向いてもらう為勉学に励み知識を付けたりする努力は異性を意識する上ではなんら普通の行為であり、作中にも千里の努力の結晶が良く表現されているのだが、如何せん悪い部分が目立ってしまう不幸的なキャラ。
ただその想いを直接伝えようとはしないあたりが、女性らしいセンチメンタルな部分でもあり、普通に見ればそこらの女の子となんら変わらないと思うんですよね。
視点を変えただけでこれだけ悪評価を受けるヒロインでもあるので、好みがはっきり分かれてしまうタイプなんだよね~。

私的には他のヒロインよりは多感な一面が良く表れているので、割とイラッとしながらも楽しくプレイ出来た。
どちらかと言えばと主人公のような鈍感さや無知さって本当に恐ろしいもんだなと…このゲームをプレイして改めて思った…笑

上記のように感情的になったりする点は悪い部分でもあり良い部分でもある。ただ主人公の行動がそれを全て台無しにしており、千里の扱いも脚本が魅力をそいでいるので踏んだり蹴ったりのヒロインだと思う。
毎回発生する千里との会話でも千里の想いが深く描かれておらず、主人公の過去の事なども触れておらず、何よりも千里が抱えるトラウマをみぃちゃん以外の部分で誰にも触れられていない訳で。
主人公の千里に対する葛藤が全く描かれておらず、千里自身で全て解決(成長)させただけで終わってしまったのは残念だ。十何年も抱えてきたトラウマでしょ?
千里ルートも極端に千里の性格が激変してしまうので、異様さと言うか違和感が拭えない。(他のルートをプレイすると尚更) 過度な幸せを感じると壊れてしまうと言う事が作中でほとんど活かせてない。
プレイしていくとどうしてもネガティブな点が多く見受けられてしまう。

私が当初期待していた個々のシナリオを上げますと
選挙を踏まえたシナリオでは皐月シナリオ
友情と恋愛の狭間で揺れ動く恋にみぃちゃんシナリオ
千里との嫉妬とケートクの選挙と、両方を含んだ衣更シナリオ
にある意味期待はしてたんですよね~…。

ただ…どれも肝心な部分で手抜きな部分が目立ち、思ったい以上に入れ込めなかった。どれも似たり寄ったりのシナリオで波も無ければ感動も無い。
キャラの魅力は割とあると思うんだよね、典型的ではあるけど、脚本に捻りがあれば佳作になった作品なんですけどね。割と堅くおさまったかな~って感じがしました。

魅力のある絵など素材が良いだけに、これだけシナリオが半端だと勿体無い以外の言葉が…ねw

キャラクター(10点)


■ヒロイン
千里はシナリオで語っている以上、私は最も魅力を感じたキャラクターの一人。暴言など自己的な行動が目立つが、それ以外は十分に魅力的だと思う。
ツーン↑な部分も良いし、デレー↓ なりすぎな個別ルートは少し痛すぎる面はあるが、一歩引いた視点で見れば好きなキャラです。

他を言えばギャップの良さで皐月かな。シナリオで成長していく様も主人公を通して描かれていた点も私的には良かった。立ち絵ではのんちゃんの次点。
みぃちゃんの母性もろ出しな点も良かったけど、個別ルートのグダグダさで評価減w 立ち絵のみなら未散も良し、衣更は普通すぎて特に魅力が…。
シナリオと主人公に魅力を殺がれたヒロインが多いと言う点が残念。

サブヒロインの方が実は魅力的と言うのも、ありがちなエロゲーらしいw

ほんとのんちゃんには癒されたわー…可愛い系+癒し系にかなり弱い。ASPのツンとデレ具合の良さも素敵ですし、葉月も実に美味しいサブヒロイン。
あれだけ魅力が詰まってるのに勿体無いっ…。

■主人公
私的にはもっと頑張ってくれとしか言いようがなかった主人公。魅力的な面は皆無。
言葉の割には物事が上手く進んで堅く収まってしまうので…、選挙中の○○の最中に見られて一発アウト!と言うBAD END救済(ある意味ww)が欲しかったかも笑。
鈍感と言う点がこれほど苦痛に感じた主人公は久々かも。(千里に対して)

選挙中は割と魅力的に映るが、その他は全滅と言った所。

■ベストヒロイン
住吉千里

 

システム(10点)


■インターフェース
綺麗。ただフルスクリーン、強制スキップが無いのは痛手。タイトル画面に戻るなども正直もっとわかりやすい位置に欲しかった…w (自分だけだろうかw)
特定のイベントだけはスキップ出来ないおまけ付きでもあるので、素早くプレイしたい方や面倒くさい所は飛ばしたいと思う方はかなり評価の下がるシステム。
全てのヒロインをクリアしないとEXTRAが見れない点やディスクレスじゃない点も、割とユーザービリティが悪い。

■CG鑑賞
綺麗だー。全86枚。
好きなシーンをクリップして纏めて見れる?システムがついていました。

 

CG & BGM(15点)


■キャラ絵 / 背景画
文句無しです。ほんのりと淡いキャラの立ち絵についつい見惚れてしまう目、背景も美しいと、絵師の力がキラリと光る。
イベント絵よりは私的には立ち絵の美しさに惹かれた。立ち絵とイベント絵が妙に違和感があるのが少し気にかかった程度。

■BGM
曲数は29だったかな。歌付きは8曲と豊富。
こちらも文句無しの力作かなと。雰囲気が存分に味わえるBGMです。主題歌は川田まみさんで、各個人ルートは声優さんが歌唱。
素材はかなり良いと思います。ベースは盤石。

 

総評(64点 Cランク)


シナリオはご都合的に進みます。一切BAD ENDがないので、終わりよければ全て良しと言う方なら割とお勧め出来ると思う。

後は住吉千里がユーザーにとってどう映るかも楽しむ上で一つの分岐点。 個々のシナリオによってはとんでもない展開に進んだりするので、割と退屈はしないと思うが…、予備選を通るまでの前半で楽しめなければ個人的にはその後は楽しめないんじゃないかなーって感じがするけど、どうだろう。

エロゲーとして見れば割とエロイねぇ…ヒロイン事に3シーン以上はあるので豊富かと。

最大の魅力は絵の良さ。個人的にはかなり好みの部類。 SPLITEの処女作としては今後期待できる作品だとは思う。

 

恋と選挙とチョコレート OP 『INITIATIVE』  歌:川田まみ

 

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