ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

装甲悪鬼村正

2010.10.21 by てるりん♪

48.装甲悪鬼村正
脚本:奈良原一鉄
原画:なまにくATK
メカニックデザイン:石渡マコト
音楽:ZIZZ
ディレクション:もえら 改め どいよしなお
プロデュース:でじたろう

 

 

 

<ストーリー>
魂が宿る鎧――劔冑(つるぎ)。世界最強の兵器である劔冑を纏う者は武者と呼ばれ、空を舞い、鋼を断つ力を得る。  六波羅幕府が統治する極東の島国・大和王国では、白銀の劔冑を纏った武者の噂がまことしやかに囁かれていた。無差別殺戮を繰り返す武者銀星号。数多なる人々を虐殺していく魔王の畏怖は、次第に大和中に伝播していく。  その銀星号に立ち向かう武者がひとり。血のように紅い劔冑

――村正を纏う彼は、宿敵・銀星号を追う傍ら、悪逆を働く代官や連続殺人犯をもその刃で断ち斬っていく。
しかし彼は正義を名乗ることはしない。なぜならば、彼の纏う劔冑は勢洲右衛門尉村正。
かつて大和を地獄に変えた、呪われし劔冑であるからだ。

――これは英雄の物語ではない。英雄を志す者は無用である。

(by wikipediaより引用)

■テーマ度数

pikautu
pikaomosiro
pikaguro
グロ
pikaikari

5 3 5 5 5

鬱…内容かなり重く、全体的に暗い。当方初プレイで全員死去したので(BAD)、心が1週間ほど抉られました…汗
笑…主人公のギャップが笑いを誘います。
グロ…兎に角人が多数死んだり、血飛沫、刀で両断される効果音と言い全体的にグロイ。
熱…この作品も肝でしょう。兎に角熱い展開が目白押し。
狂…時代背景があるとは言え、考え方が偏っているので見方によっては狂気としか言いようがない。

<感想>基本ネタバレあり
Nitro+10周年記念と同時に製作発売された今作品。
Nitro+としてはデモンベイン以来のロボット物であり、時代は戦争下にある大和(日本)が舞台となった善悪相殺の物語。

色んな意味で衝撃を受けた作品。Nitro+が掲げたテーマに記念物だけ合ってかなり魂の籠った作品だったのは間違いありません。
得意のジャンルだけあって、引き込まれるストーリー展開、そしてそれぞれの結末…。

答えが掲げられている命題に対してどのように感じ、思ったか、熱き想いと戦いに心を震わせました。

 

 

シナリオ(45点)


善悪相殺の果て
作品を一通りプレイして全てコンプリートしました。
善悪相殺に関して様々な視点から表現されているいます。
表現と言っても物語の細部や結末を見ても個人的な視点から描かれているので、感情的に流れた結末もあり、社会的観点が希薄になっているのかなぁと思ったり。
個ではなく、親王・GHQ・六波羅それぞれの群としての思惑や駆け引きも展開されてはいるのですが、あくまでも背景の一部分に過ぎず、結局はミクロ的な視点、主人公達の視点でシナリオが片付けられているので、局地的な見解に偏ってしまうのも無理はないかもしれません。局地的というか、己の信念を貫き通す、という意味で。

極論ではあるが、銀星号を打倒すると言う最大の目的がメインテーマだけに戦争は善悪を語る上での(ここでは、光と影明との死闘)基盤や材料に過ぎないと言う事です。

と言っても、各ヒロインルートによって、銀星号の散り方がそれぞれなので、何とも言えませんが。

この作品の肝は村正編までに至る過程での主人公の心情変化と動きである。本来単純な対極的な位置にある善と悪の狭間で悩み葛藤し続ける主人公の血反吐が出るような心情は凄まじいの一言。

シンプルだからこそ二極化した問題定義に対して葛藤しており、特にシナリオの軸となるヒロインとは正反対の立場にあり、正義を貫く一条との葛藤、復讐を誓う大鳥との葛藤、家族だからこそ迷いを断ち切れない光との葛藤…。

それぞれの思惑が行き来し、その先に待つ結末がどれも簡単なモノではない、非常に辛い結末が待ちうけようともそれぞれの信念を貫き通す姿は時代や世界観は違うにせよ、熱く思う部分はあります。

善悪相殺の果てにあるもの、結局は血なまぐさい罪と罰。思うは善と悪とは互いに合いなれないものであり、答えは各々の心の中にしかない、己が思えばそれが善と悪である訳で、時代背景故に社会的な観点から見れば善悪ってのは立ち位置が『英雄』などと呼称して決められるが、個の視点でみればいわば結局は己の貫き通した想い(呪い)のみ。殺しこそ究極の悪であり正義であり、究極の武でもある…、時代背景があるとはいえ、ある意味究極の問いと答えでもあるんだよなー…。まっこれは作中で随分語ってるので、言わずともだが。

結局は一条の英雄編がシナリオの肝であるのかなと。村正編は英雄編を更に心情深く過程としてなぞったものと捉えるべきシナリオか。

シナリオの良さを抜けば….兎に角本当に長い…、長すぎる!80時間超は覚悟すべきかと。基本共通ルートは同じ所を踏む訳ですが、各ヒロインルートに入っても同様に長い。

懇切丁寧な決闘シーンに仕手同士の駆け引き合いや技の説明、合当理と双輪懸と呼ばれる剱冑固有の決闘方法、これが中々斬新でありまして、非常に熱く面白い。ここらでやたらと時間を取っている事もありますが、細部に拘った語句説明など、力の入れようが半端ではありません。

ただ冗長化している部分もあるので、この長さを果たして耐えれるかが楽しめるか否かの中心となりそう。

更に追い打ちをかけるように、超速スキップの遅さが苛立ちを…w システム(インターフェース)の難はあるんだけど、作画の美しさやムービーと言ったグラフィックには力を入れ素晴らしいのですが…。

因みに、終盤の村正達の超人離れした力や、孵化した子供達相手に…などと突っ込むのは野暮なのだろうか。
あれは、あれで色々と意図して狙った背景がありそうな感じだし…(おまけをみると…w)、まぁ流石に無理だとは思いますが、戦闘を楽しむなら序盤の真改や月山、人間同士の決闘あたりで堪能するとしましょう…。

膝丸と村正の一戦も描いて欲しかったんだけどなー…、惜しい。

後なー…一条を最初に攻略しようとして全員死亡モード入って超ショックだったよー…w 久々に鬱に入った作品だわーw

キャラクター(12点)


■ヒロイン
正義・復讐・愛を信念にしたヒロイン達。
どれも個性的です。
私的にゃ、茶々丸 > 一条 > 村正 >> 大鳥 かなー。

一条は英雄ルートでは一番良かったんだけど、魔王・復讐・村正編に行くと途端あざとくなる点が不思議だ…w
大鳥あたりもストーリー上、笑いを誘うムードメーカーでもあるんだけど、茶々丸同様に、裏を隠し持っている点など、各ルートでの言動がどうもあざとさを感じてしまったりと、ヒロインらしからぬ感じがなんともなー。

どうせなら光との結末もあっても面白かったかなーと思ったり、夢ネタを見ると妹キャラらしい可愛らしさを感じただけあって残念b

■主人公
アンチヒーロー。生真面目ながら、ユーモアもあり、所々素なのか、本気なのかわからない一面もあったり、信念を貫き通す熱い魂を持った主人公です。
銀星号に縛られながら生きてきた2年間、その後、善悪相殺の掟に従いながら、抗いながらも一人の人間として成長または朽ち果てていく姿はまさに大和の侍と言えよう。

 

システム(15点)


■インターフェース
普通は横書きテキストが一般だが、テキストが縦書きだったので慣れるのに少々時間要。
グラフィックの美しさは洗練されてはいるが、システム面は難あり。
ただでさえ、長編作品なのに超速スキップの遅さには脱帽しては、作風に合わせた各設定画面などの文字も見ずらいとしか言いようがない。(雰囲気はあるが)

■CG鑑賞
全278枚。
背景画121枚、人物画81枚、3D76枚。
結構ボリュームはある方だと思います。

■その他
クリア特典として、各製作者の村正の感想やら10周年記念に関してのメッセージや動画など。

OP/EDが計3つ。回想が10。剱冑の目録が載っています。(各ステータスや3D画)

CG & BGM(15点)


■キャラ絵
キャラ絵の巧さは際立っています。私的にはアップ画が好みだなー。ちょっと濃い感じがするけど、上手いなーと思います。
3Dの剱冑のデザインの良さも良くて、カッコいいの一言。
各キャラクターに合わせた個性ある剱冑が作品の肝を担っているだけあって、良く洗練されている。

■背景画
侘しさもあり、戦争下にある街並み、時代を感じさせるお城や、レーサー剱冑の風景など多種多様。どれも洗練されていて飽きない。

■BGM
全37曲に歌が5曲。
BGMは良く出来ているなぁ…、出来ていると言うか、雰囲気に合ったBGMが選曲されているので作品そのまま感じる事が出来る。
OPの『MURAMASA』がかっこええ…、やっぱロボット物が出ると自然と熱くなるのは男の性なんでしょうかね…。

全体的に寂寥感と言いましょうか、孤独感や物足りなさをキャラクター画面から雰囲気が出ているので世界観には入りやすいだろう。

殺伐とした雰囲気だが、どこか神々しい感じがする点も不思議な感じだ。

 

その他(5点)


Nitoro+10周年記念の作品だけあって、中身は非常に濃い作品となっています。まさに久々に魂を感じ得れた作品。
善悪相殺の元に繰り広げられる熱き戦いに何を思うか。

 

総評(92点 Aランク)


かなり血なまぐさい話だ。時代背景から決闘や一対一の真剣勝負と言った、戦国時代を思わすようなシーンに細かいマニュアルテキスト、一人一人の人間が腐った国家に何かを変えたいと思う心情や信念が色濃く描かれており多様なストーリーで形成されています。

剱冑のデザインなども洗練されており、シナリオを見ても、バトルを見ても、どれもこれも良く出来た作品だなと思います。

上記に書いている通り、血生臭いシーンや人間の死が描かれているので、血が嫌いな方は敬遠すべき、かなり長丁場になると思うので、そこらも要注意。

ただNitro+の魂は存分に伝わってきたぜよ!

 

装甲悪鬼村正 OP (youtube) OP主題歌 『MURAMASA』 歌:小野正利

 

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