ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

それは舞い散る桜のように

2010.09.07 by てるりん♪

47.それは舞い散る桜のように

キャラクターデザイン・原画:西又葵
シナリオ:王雀孫、あごバリア
音楽:アッチョリケ、内藤侑史、coldhand、山田和裕

 

 

 

 

<ストーリー>
主人公の舞人は、親の都合により桜坂市を離れ北海道で暮らしていた。しかし、幼い頃に暮らしていた街に無意識に思い入れがあったのか、進学先として 桜坂市にある私立桜坂学園を選んだ。くだらないことを言い合える友人、北海道から追いかけてきた幼馴染、全校生徒憧れの美少女、家庭的な隣人、などに囲ま れて日々を暮らしていた彼は、ふとしたきっかけで一人の少女に恋をする。

そして物語は動き出す……。 (by wikipediaより引用)

■テーマ度数

pikaomosiro
pikamoe
5 3

笑…全ては笑いの為に…テキストが印象的。兎に角笑えます。
萌…キャラクターに個性がたっています。キャラ的に妹キャラの青葉が萌え指数高す?

 

<感想>(基本ネタバレあり)
王雀孫、西又葵、アッチョリケの三氏と言えば今はNavelの看板だが処女作品時代はこのBasiLに属していており、作風なども相変わらずって感じで久々にアップテンポのあるシナリオを読みたいと言う事でプレイしました。因みDVD版

『俺つば』のテキストセンスにも唸りましたが、私的にはこの『それ散る』の方が面白かった…。
相変わらずというか、こんな会話テキストをどうしたら書けるんだと…w

もう爆笑の渦でした。相変わらず小刻み良く会話で入るノリと突っ込みのメリハリが効いていて日常パートは全く退屈しません。
というか80%近くが日常パートを締めているので、終始コメディコメディ。

では、肝心のシナリオは…?

 

 

 

シナリオ(34点)


シナリオに関して言えば、『起承転結』で言う、『起承』は面白いのだが、『転結』で見事転んだ感じ。

そもそもこの作品、二部構成で製作しようとしたらしく、その伏線が多数残っており、不良消化に終わっている。
和人と周りの女の子、和人と桜香の出会いからして、明らかに2部作への伏線の匂いが漂っていただけに…(´Д`υ)。

特にラストは一体何故…?と思う点が節々にあり、桜香と朝陽の正体は?主人公と恋仲になったヒロインは何故記憶が欠如してしまったのか?桜香の力とは?和人の嘘を確実に見抜く力の意味は?そして、舞人の正体、過去に何があったのか…?(´Д`υ)

結局、その謎が残ったまま続編となる作品も製作される事もなく…、完全版やBasiLの新作のifもその事が語られることなく…(⊃Д`;)

特に前半パートの入り方、構成が非常に面白いだけに考えるだけで体がムズムズするほど…残念で仕方ない。

——閑話休題——

で、この作品は『恋愛はいつか終わるもの』、『女の子にフラれたあとの男の心境』と言ったように別れが一つのテーマとしてシナリオが進むが、結果的にはハッピーエンドに終わり、更に上記で上げた恋人との別れがあまりにも感情的で曖昧な別れなので、別れの過程を描いたと言うよりは友情発恋愛行きと言った、恋愛に至るまでの過程が描かれている。

ただテーマ以上に日常パートの絡み合いが滅茶苦茶に面白くてねぇ…、青葉と主人公が気分落ちた日にアルファベットで会話するパート何かすげぇセンス感じた…w
特に小町との夫婦漫才は絶妙というか…気持ち悪いぐらいに冴えてる…ww ほんと下らない内容なんだけど、違った視点から見れば雰囲気や趣など180度違う!!

というように私的には、ありきたりな日常を逆さまから見たような、近くにある当たり前の事を敢えて遠くから見てみる、と言うように発想の転換を活かした笑いある会話が何よりも楽しめた。
そこが王雀孫さんの良い所!奇想天外ですが、これだけ含みのある笑いなら全然OKです。電波キャラでも…。
仮に取っ付きで作ったとしても、やはり感じる物がありますよねぇ…。

勿体無いのがほぼ日常パートが共通シナリオで占めているので、流石に5人目のヒロインとなるとどうにも作業的な意味合いが強くなってしまう(ラストに個々のヒロインのシナリオが短いだけに)。
同じパートを苦にする方、王さんの笑いが苦手な方は…間違いなくOUTかと。

ただキャラクターがたっている事が(個性)救いでもあり、同じような口調・台詞でもキャラによって巧みに言葉を使い分ける主人公の会話センスが良いので(時折腹が立つ事もあったがw)、
やや飽和感はあるが、飽きることなく楽しめる。

いかにそれ散るの世界観に入り込めるか、キャラクターに魅入る事が出来るか、笑いのツボを抑えられるかで90%面白いかどうか決まるだろう…。

特に笑いが合わない方は間違いなく、この作品は楽しめないと思うので敬遠するべきだ…w

因みに個別シナリオに関して言えば、希望のシナリオが恋愛ADVらしい王道的な展開で青春って感じがしたよー。ぶっちゃけ共通シナリオが長い&面白くて印象に残らない点が残念すぎたw

キャラクター(14点)


■ヒロイン
皆良いキャラしてる。全員個性的なので、どのシナリオへ言っても主人公との絡みが新鮮で笑える笑える。
妙な奇声を発したりと、電波具合が良好な点は、若干受け付けない部分(俗世離れ)もあるかもしれないが、それ以上に彼女達のやり取りが笑えるので無問題。

西又さんの絵の具合も綺麗なので(若干違和感はあるが)、良い感じなのよねぇ。声優の質も高く、特に小町さんがかなり良いキャラだったなぁ、希望と主人公のやり取りも初々しいいかにも学園青春物語って感じで良かったし、全員ノリと突っ込み属性が備わっているんので…。

後は…やっぱサブキャラだな…熱血教師・麦さん、ズバズバ切り込んでくる和観さんとかかなり素敵すぎます…w

和人や他の女の子達は、続編へのフラグかと期待していたんですが…残念。

桜香や朝陽に関してはね…何とも言えません。

因みに『あらはー』の和観さん、希望さん、かぐらさんに萌え指数偏ってました。

■主人公
この作品の中枢を担っている主人公、桜井舞人。
はったりとマシンガントーク、突っ込みにノリは今まで見た中では最高の主人公。

取りあえず笑わせていただきました。ヒロインのノリもとんでもなく良く絡み合っているが、どんな考え方をすればあんな台詞を思いつくんだ?と…w
アホみたいに豆知識がある訳でもなく、造語を使った単語を駆使してここまで笑いの渦を作り上げるキャラクターは早々いないだろう。
割と純情だったりと恋に疎かったり、性格の裏表が無く、はっきりとした点も心地よく、ヒロインを存外に扱いながらも友情から恋へと意識する心情の移り具合が主人公視点でもどかしく描かれており、良いキャラしてるなと。

しかし、あれだけの言われようでヒロインが主人公に対し嫌悪感や怒りを覚えないのを見ると電波具合がすげぇなぁとw

 

システム(15点)


■インターフェース
作品が8年前のものなので使いやすいとは言い辛いが、シンプルかつ共通パートが多いのでスキップが早いので、他は特に気にするほどではない。
贅沢ではあるが、LOAD後にバックログが見れないなど、細かい部分は無しにしましょう。

■CG鑑賞
全72枚程。
各ヒロイン12枚×5人分。2/2もあるがそれは含んでいません。

■その他
回想シーン、希望、青葉が3つ、小町2つ、こだま、つばさが1つ。

 

CG & BGM(14点)


■キャラ絵
西又葵さんの絵は綺麗ですが、顔立ちに特徴が無い為か個々のキャラクターの容姿や服装が物凄い奇抜ですw
ロン毛ヒロインキャラはほんと、変わらないなぁー、あのボリューム毎回すげぇなぁとプレイしていて思います。

服装なんか…特に縦縞、横縞の制服は某大阪名物のアレまんまだったり…w
下着なども何故か縞パンだったりと、妙な所で拘りが出てたり、私服も奇抜というのか、はてまた地味とも言えるような特徴的な感じ。

キャラの性格も相俟って兎に角キャラが立ちまくりです。

■背景画
特に至って普通。タイトル通り、桜が舞台の学園物かと思えば、四季を通した街並みなどが描かれています。

■BGM
全22曲。
BGMは良い…。
DVD-ROM版だが、days、特にbelovedは名曲。
サウンド自体はそうでもないが、曲はかなり良い。

 

総評(77点 Bランク)


王雀孫さんのシナリオは日常パートの面白さはは間違いなく業界上位を争う書き手さんだと思うので、笑いに関しては大満足。

肝心のシナリオは俺つば同様に、偏りがあり、キャラがたちすぎてる事もあって地味に映ってしまう。半ば強引でご都合主義な点もあるので、勿体無いなと思ったりする事はあるのだが、それだけキャラクターが出すパワーは計り知れないものであり、一長一短というべきなのか、抜けた一芸は、長所も短所もないオールマイティよりも、一つでも抜け出るほどの力がある方が、それはそれでとても魅力的に映るので、私的には王さんには、今後製作される作品もこれぐらいパワフルに突っ走って欲しいなぁとプレイして改めて思いました。

因みに完全に学園が舞台だったので良かった。俺つばのようにキャラ毎々に変化があるより、正攻法で攻める方が断然楽しめた訳であります。

 

それは舞い散る桜のように OP (youtube) OP主題歌 『days 』 歌:2G70

 

■関連作品
俺達に翼は無い

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