ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

Scarlett ~スカーレット~

2010.08.15 by てるりん♪

43.Scarlett ~スカーレット~

原画:秋乃武彦・あんころもち
シナリオ:片岡とも(1,2,4章)・木緒なち(3章)・秋津環・海富一・大月佑祐

 

 

 

 

<ストーリー>
現在。夏。どこにでもいる学生だった「明人」。 なんとなく過ぎる毎日に、何かを変えたいと、学校を中退し目的もなく旅行に出る。沖縄を旅行中に偶然知り合ったのは、「しずか」だった。 その出会いをキッカケに、今まで憧れに過ぎなかった、非日常の世界へと足を踏み入れる事になってしまう。 (by amazonから引用)

■テーマ度数

pikanaki
pikaikari
pikamoe
3 1 1

泣…第3章ラストが一番の泣き所。(第1章~第4章)
燃…手に汗握るようなシーンは多少あり。諜報だけに駆け引き事がメイン
萌…萌えると言うか、キャラクターの愛嬌が良い。
 

<感想>(基本ネタバレあり)
復帰する前のねこねこソフトの最終作品であったスカーレット。
諜報員が題材の作品ってそうそう無いので、斬新な感じで良かったかな。

ねこねこソフトの作品に多く見受けられる、『日常』が最大のテーマとして繰り広げられる物語。

 


シナリオ(36点)


日常』と『非日常』の境界線。非日常を日常として過ごす者、非日常に憧れる日常を過ごす者。
漠然と『非日常』に憧れる少年の想いから始まるストーリー。

私的には冒頭から明人の『非日常』に憧れる物があまりにも漠然とし過ぎていた為に、全く主人公に感情移入が出来なかった。
そもそも『非日常』と言うのは、個々の価値観によって大きく変わるものであり、昨日とは少し違った事をしてみよう…などと言った些細な事でも『非日常』であるのだが、明人は夢もなく、未来の行く先が決められたレールの上をただ進むのが嫌な、只の我儘にしか聞こえない少年にしか見受けられない…w

ただ、その漠然とした何かと言うのが、少年の悩みであり、ライターさんが追求してきた一つのテーマでもあるのだろうなと。

いや、それ以前に『日常』や『非日常』はあくまでも表面的な事象に過ぎず、根幹のテーマは『日常』にある大事なモノを懇切丁寧に描いた点であろう。

仲間、家族、友人、物、それぞれ人にとって生きる上で必要になってくるモノ。日常に、当たり前のように存在する人達や物って時間が立つに連れ、人は慣れていく存在なので、見落としてきたり、存外に扱って来たりする。
当たり前のような事を出来ない、認識できなくなってくる、慣れと言う事もあるだろうが、大人になる上で大事なモノを亡くしてきたって思う人がまさにこの事なんだろうなーって。

日常でない、非日常に染まる事で本来日常の中に当たり前のように存在していた人や物に対して客観的にみる事が出来、思い出したり、その存在に気づく事がある。

失ってから気付く者、孤独になって初めて気付く者、漠然としていてそれに気付かない者、それぞれ十人十色であり、そんな身近にある大事なモノに気付かさせてくれる作品。
例えそれがどんな世界においても、根本的に変わる事は無いだろう。非日常なんて誰でも作り出せる『幻想』なのだから。

そういった意味では諜報と言うスパイ活動を行いシナリオを進めていく事自体特に意味がないものではあるが、日常と非日常の境目を区別する意味では、極端ではあるが、とても解りやすいシナリオとなっている。

と言ってもスパイ物と謳っているだけに、その内容を見ると…豊富な専門用語は置いといて、ひいき目に見てもやはり、穴は多いと思うし、描写も決して拘りが追求されている訳でもなく、当たり障り程度の知識で作られていると思わざるえないシーンも多く見受けられた。
甘くご都合的な展開でもあるが、それはある意味描写する上では限界を感じてしまうのがエロゲーでもあるので…。

楽しめたのか?と問われれば、それなりに楽しめる作品だとは思います。

コアな部分に目を向けた作品でもあるので、色んな意味で新鮮味があって良かったとは思いますし、無暗やたらに人が死ぬ事は無いと言う意味でもスパイと言う視点に目を付けた所は良かったのではないかなと思います。

ただエンタメとしてどうか?と言えば正直、波が起伏が乏しいので、シナリオは感動もあって面白いと言えても、エンタメとしてはどうなのかな~って思ったり(wikiを見ると渋めのエンタメを目指すと書かれていたので)。軍事的・政治的な背景を入れなければいけない故にエンタメ性としての質はもう一つだったかなぁと、頼みであるキャラクターに関してももう一つ魅力が無かったのが残念。
アメリアのように天然ボケをかます所は割と面白かったりしたのですが…。

ただ今まで(過去の作品の概要を見る限り)の作品は学園と言う舞台(普通の舞台)が多かったねこねこソフトだけに、(多分)今作品を区切りとしただけあって、敢えて好き勝手な趣味に走ったと言えるのかなぁと、そのような意味では製作陣の本音が入った作品でもあるんだなと。この作品と同様に普段とは違った非日常に作ってきたのだと思うとちょっぴりニヤッとしてしまう、そんな作品なんだろうなと。ファンならば感じ取れる作品じゃないんでしょうか?

てか、ねこねこ作品初めてする私が言うのもなんなんですが…w

 

キャラクター(10点)


■ヒロイン
ヒロイン…と言う概念は無い。
攻略対象と言うよりか、一本道の中でそれぞれ主人公と想うようになる感じ。

出てくるヒロインも皆一芸を持っており、まっ個性的です。出来る女性ばかりなので、皆魅力的に映るかも。

■主人公
<< 大野明人 >>
非日常に憧れる少年。 頭も良く、外交官の親を持つ何不自由のない生活を暮らしているのだが、『日常』に対して寂寥感を感じ、『非日常』に対して漠然とした憧れをもつ…。
何と言うか…第一印象は完全に厨2病としか…、正直感情移入が出来なかった。
それ以降も、個性が無いので、目立たずいつの間にか、日常に戻っていった的な感覚っす…。

<< 九郎 >>
高級諜報員の肩書を持つ超エリート諜報員。
主人公としてはパーフェクトな能力を持つ完璧超人と言った所。
案外、他者以上に自身の事を理解出来ていない点など、しらずに弱みを見せていたりと、特に気を許している仲間に対しては熱い兄貴的な存在なのが好印象を受ける。

しかし、感情移入はし辛いと言うのが本音かなぁ…、日常に憧れる非日常生活に染まる住人だけに…。

<< レオン >>
医者の知識もあり、遺伝子工学の権威でもあるエキスパート。
本作品では最も自身の生き様や人生に対して葛藤した人物であり、苦悩と苦難の人生を丁寧に描いている。
感情移入と言う意味では最も入りやすい主人公かもしれない。あくまでも心情的な意味で。

 

ネガティブな一面は見ている分にストレスが溜まる。なので、感情移入しやすくなっている主人公かも。

全体的にキャラクターとしての個性は成り立っているが、どうも印象が薄いと言うか、インパクトに欠ける。
シナリオの影響もあるだろうが、すんなりと型に嵌っていく様がどうも受け入れにくかった…と言うのか…。

特に男性陣(主人公)の印象が残らない…。アメリアやシズカや美月と言ったヒロインの方は問題はないんですが。

 

システム(20点)


■インターフェース
一本道のシナリオ。第1章~第4章までのパートに別れ、章毎に細かくパート分けされており、章の間にショートストーリーが入る形式。
攻略済みのパートならば章毎の細かいパートから読める優しいシステムになっています。

本作品は諜報員を扱った題材だけに専門用語のオンパレードだが辞典システムが存在しており、文中に説明語句の簡易説明があり、キャラクターが意図して喋った語句の説明まで存在する徹底ぶり。実際に調べてないのでわからないが、多分本当の語句の説明なんだろう。簡易wikiみたいな感じ。

スキップも正直あまり役に立たないシステム構成ではあるが、ユーザビリティの高いシステムであると言える。

■CG鑑賞
全84枚。うちおまけFinalが10枚。
割と少ない。

■その他
ねこねこソフトの集大成(元・最後の作品)だけあって、おまけMODEがかなり充実。
ねこねこ作品はこの作品以外プレイしていないので、私的にはよくわからん…。
サナララやラムネ、みずいろといった過去作品のヒロイン達のショートストーリーが繰り広げられています。
ファンならば間違いなく楽しめる事間違いないだろう。本作品とは別におまけモードが充実なのは嬉しい限りでは。

と言うか、何故スカーレットのおまけは無いのだ…?w

 

CG & BGM(12点)


■キャラ絵
綺麗です。絵柄的に美しいと言うよりは可愛い系。おまけを見る限りでは、全然スカーレットの方が私的には好みでした。

■背景画
舞台が海外あっちこっちと入れ替わりますが、特に目立つようなシンボルなどはなく、あくまでも舞台の設定に過ぎない感じ。

■BGM
全28曲。うち歌唱付き2曲。特に印象に残る程ではなかった…。
KOTOKOともう一つは完全スペイン語のOP。R&Bっぽい曲調で耳障りは良い感じです。

・Escarlata(OP) 歌 木蓮
・loose(ED) 歌 KOTOKO

 

総評(78点 Bランク)


総体的に見ても、結構面白い作品だとは思う。スパイと謳っているが、所々疑問に思う部分も多々出てくるとは思うが、シナリオが一本道なのでぶれる事も無く、テーマも解りやすく表現されている。

キャラクターの魅力はやや欠けるが、ヒロインはまだ個性的な面々でもあるので、それなりに素敵に映るかもしれない…w 主人公はもう一つでしたが。

ねこねこソフトの作品が好きな方や、スパイものを狙った人としては…まぁそれなりに楽しめるとは思います。

Scarlett ~スカーレット~ OP(youtube) OP主題歌 『Escarlata』 歌:木蓮

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カテゴリ:DVD-ROM

発売日:2006-05-26


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One Response

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