ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

コンチェルトノート

2010.08.11 by てるりん♪

42.コンチェルトノート

原画:オダワラハコネ
シナリオ:桐月
音楽:鷹石しのぶ、Elements Garden(オープニング主題歌)、Angel Note(挿入歌、エンディング主題歌)

 

 

 

 

<ストーリー>
子供の頃から不運な主人公、倉上進矢が生まれ育った故郷に帰ってきた。 不運続きの事件に入院で進学が危うくなった彼に、幼馴染の神凪莉都が手を差し伸べたのだ。 故郷でもう一度頑張ろうと誓った矢先、進矢は奇妙な少女と出会うことになる。 彼が抱える不運とはいかなるものなのか。謎の少女タマの秘密。そして莉都をはじめヒロイン達との出会いと絆の日々が始まる。(by wikipediaより引用)

■テーマ度数

pikanaki
pikaikari
pikaguro
グロ
pikautu
4 3 1 2

泣…良質な泣きゲー。莉都√ 全シナリオの集大成(オチ)なので。タマとの別れのシーンがピーク。
燃…学園物らしい燃える展開が多い。
グロ…一部。莉都√は色んな意味でドキッとするENDINGや展開が。
鬱…割と重い。比較的軽いノリなのだが、一部背負う運命がえげつない形となったり…。

<感想>(基本ネタバレあり)
Concerto(コンチェルト)とはイタリア語で協奏曲の意。
個と個の絆をかけ合わせたテーマを根幹に置き、ヒロインと主人公、そしてタマが織りなす学園青春物。

素直に面白かった!と言うのが感想。
和風伝奇な伝承が下地として引かれているが、通常シナリオはお嬢様(共学)学校を舞台とした洋風的な舞台であり、和洋織り交ぜた世界観となっている。

神凪 莉都シナリオがこの作品の肝になるのだが、メインシナリオながらいきなり突入出来てしまうので要注意。
この作品の謎解きでもあるので、攻略対象キャラは神凪 莉都を最後にプレイする事をお勧めする。

先にやってしまうと、他のヒロインシナリオでの伏線などが面白味が薄れてしまう。

 

 

 

シナリオ(40点)


全体的にシナリオのバランスが上手く構成されていて、世界観の良さもあるので、初心者でも楽しめる手堅い作品かなと。
文章の堅さがあり退屈に思えるかもしれないが、丁寧な描写に作品の世界観などを莉都が丁寧に補足説明してくれるので、解りやすい。
画像の粗さや特徴はあるが、慣れれば問題なく、シナリオの土台は盤石だ。

各ヒロインシナリオはメインシナリオへの補足感が強く、莉都シナリオに比べて薄味ではあるが、割としっかりとしたシナリオ。
人と人との絆が(この作品では友情の意味が強い)テーマだけにそれぞれ絆を描いている。

学園物としてのシナリオと土地柄、旧家の柵を材料にした二手に分かれる各ヒロインシナリオになるのだが、和奏シナリオのように青春してんじゃん!って言う、学園が舞台のシナリオが割と少ないので、学園物として認識すると痛い目にあうかも。

中でも和奏シナリオはソフトボールと言う作品としてはかなり変化球で攻めてきた割には、スポーツとしてのソフトボールの描写が卓越しており、意外な点で攻めてきた点は評価出来る。

白雪や星華シナリオに見られる旧家の柵が関わると如何せん舞台の歴史やら神凪家を中心とした背景が物語を幅を狭めており、ぶっちゃけどうでもいいじゃん!?と思うぐらい中途半端に関わってる割にはその全貌もほとんど描写されておらず、星華のようにキャラ受けの良さを持つヒロインなどにとっては非常に勿体ないと言う点もあるのだが・・・・・、

しかし…(星華シナリオ)格闘技大会と言うお嬢様学校が舞台としては珍しい非常に癖のある変化球を投げてこられては…w
莉都VS星華の格闘技戦なんて本来学園物のギャルゲーにとってはあり得ないような展開には驚きを隠せんでしょ…w しかも描写が細かい細かい…w

で、肝心の10日で死ぬと言う本筋が各ヒロインシナリオでは希薄になっていくのだが、本筋のシナリオである莉都シナリオでしっかりと補完して…と言うかメインシナリオだけあって形にして描いている。

莉都が他シナリオでは常に犠牲を伴う立ちまわりではあったんだけど…、ここでも莉都の性格をそのままシナリオに注入したような堅さが出ており、各ヒロインシナリオにあるような柔らかさはほとんどなく、シリアス路線一本…!

運が左右される展開だけあって、ぶっちゃけご都合的に進む訳ですが、しっかり泣き所を抑えている。
主人公とタマのCGを最後に持ってくるあたり巧妙であり、主人公の人間性やタマと二人の絆が全面に出ていた良さが伺える。(莉都は最後の最後にタマにお株を奪われた感じw)

メインシナリオだけあって骨太な構成をしており、各シナリオで曖昧にした部分が活きており、カタルシスを味わう意味では良く出来ているなぁと思えた作品。

タマや神凪家の関連性や(東西南北)条の関連性など不透明な部分はあったが、あくまでも絆を描く意味では不運・幸運もそのた下地に過ぎない事を理解したうえで読むといいかな。

ただ、幸運と不運を下敷きにして絆を演出しているのだが、その線引きが曖昧であり、テーマ性を希薄にしている。
タマが運を自由自在に操れる点からして、都合的であり、絆で不運と言う困難を打ち勝つと言う意味では描写の甘さは目立つ。

莉都や主人公の完璧ぶりも助長しており、一人でも十分過ぎるほどに生活力や自主性の高さがイメージを強く残しており、全員で打ち勝った!と言うより、タマの超常現象の力、主人公と莉都の機転の良さが前面出過ぎており、絆所ではない。

お互い短所はあるものの、それを補う意味で人は一人では生きれず支えながら生きていると解かれても説得力にもう一つ欠ける。
人間って弱いからこそ、互いに支え合うと言う意味では、二人の長所が逆に作品の礎に対し枷となってしまっている点が惜しいと思う。

ただそれはキャラクター性の良さで長所でもあるので、作品全体の底上げしている売りはあるものの、作品のテーマ性を希薄にさせる要因でもあった気がする。

まぁタマ次第と言えばそうなるのだが、無暗やたらに超常現象力を出さなければ、作品として完成度を高めていたと思うのだが、細かい事を気にしなければ、これで十二分に面白い訳なんですが。

キャラクター(15点)


■ヒロイン
絆が作品の根幹にあるテーマな為に、対人関係などの描写は白雪シナリオ以外(白雪と南条)カオス的な展開にはならないので、全員出てくるキャラクターが嫌み無しの良い奴ばかり。

お嬢様系が舞台の割には活発で正義感が強いヒロインが多い。やたらと武道派が多いのも特徴的なのだろうか。

莉都のギャップも笑えて擽る部分はあるのだが、やっぱなんだかんだ言って小夜璃の魅力が大きいなー…。メイドさん萌え!って訳ではないのだが、年端の割に可愛い物に目がないなどキャラクター受けするギャップの良さが光る。

■主人公
素直にカッコいい。
当人不幸体質ながら幼い頃の経験から不幸慣れしている為、用意周到さに欠かさず、多少の事ではへこたれない精神的な強みに、動かないと碌な事が起こらない為、常に先回りする知的行動派タイプ。要は出来る主人公w

何事も前向きに生きる姿がかなり好印象。周りを自分の型へと嵌めていく雰囲気を作るタイプで、悩むより動けの行動方針は兎に角見ていて気持ちいい。そのお陰でシナリオのテンポの良さに弾みをつけている。
欲に従順である点など等身大で爽やかな高校生と言う位置づけ。

 

システム(20点)


■インターフェース
フローチャートの使い勝手が半端ない。特にENDINGが多い作品、やたらと選択肢が多い作品では是非とも入れて欲しいシステム。
完遂率も%表示で記載されており、選択肢事にSAVEする必要性もない(私は癖でしてしまう…)。
高速スキップも充実、Configも特に問題なくプレイ環境を整えられるので文句の無い出来だ。やはりフローチャートの存在はかなりデカイ。

無意味なアイテムリストなど一体に何に使うのかと思っていたが…ただのリストであった。

■CG鑑賞
全114枚。
(個別)莉都20枚、和奏・星華18枚、白雪17枚、小夜璃16枚。他タマなどを含めたイベントCG。

ボリュームの割には割かし少なめとは思う。

■その他
Replay(エロ)がヒロイン5人×2 + おまけ1。

CG & BGM(8点)


■キャラ絵
正直言うとあまり上手いとは言えない。当初プレイ時に違和感が…、顔の輪郭のバランスの悪さが目立つ。顎が鋭い…w
プレイしていくと当然ながらなれる訳だが…、イベントシーンなどの個別CGがかなり綺麗(可愛い系?)だけに、立ち絵の粗さは勿体ないとしか言いようがない。
ベストショットは幼き頃の神凪 莉都だなぁ…と小夜璃さん。

■背景画
学園に都会に山間、神社、洞穴など割かしあっちこっちと舞台が移動したりする。
基本学園物だが、シナリオの根本は和風伝奇ではあるが、世界観はやや洋風的な赴きながら和を取り込んだ両者バランスの取れた雰囲気を保っている。

■BGM
全41曲。
歌唱曲は3曲。

お嬢様学園が舞台だけにクラシック調の音楽が耳に残る。
ただ特に印象に残る音楽や曲は無かった。

 

総評 (83点 Bランク)


シナリオ構成もしっかりしており、文章もやや偏った部分はあるが話に入り込みやすくテンポの良さもあって読みやすい。
下地であるタマの存在や不運・幸運の関連性などもしっかりと説明補完されており、システムの使いやすさも相俟ってサクサク進むと思う。

メインシナリオ以外の物足りなさを感じる部分はあるとは思うが、メインシナリオである莉都シナリオがそれを補う長さ、面白さになっているので、特には問題ないだろう。

学園物かつ和風伝奇ものの世界観を味わいたいならお勧め出来る作品、泣き所も押さえていますし、ただプレイするなら莉都シナリオは最後に残しておくように…w

 

 

コンチェルトノート OP (youtube) OP主題歌 『コンチェルトノート』 歌:NANA

 

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