ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

FORTUNE ARTERIAL

2010.05.07 by てるりん♪

36.FORTUNE ARTERIAL
制作統括・総指揮:るね
キャラクターデザイン・原画:べっかんこう
シナリオ:榊原拓、内田ヒロユキ、安西秀明
シナリオ協力:岡田留奈
CG統括:里見藤久

 

 

 

<ストーリー>
海上交通の要である珠津島(たまつしま)。そこには桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられている千年泉がある。主人公の支倉孝平は そんな珠津島にある6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)に転校してくるのだが、そこ には吸血鬼がいた……。 (by wikipediaより引用)

 

■テーマ度数

pikaomosiro
pikamoe
3 4

笑…伊織や司など男性陣が活躍。突っ込みとボケが前回より面白かった。
萌…オーガストだからねw 白が可愛すぎる。
<感想>
前回のけよりな(何の略かと思えば平仮名だけとったのねw)から引き続きオーガスト作品をプレイ。

オーガストの作品は相変わらずキャラ絵の可愛さが際立ちます…。
過去の作品を見るとSF絡みが多かっただけに、今回は吸血鬼+学園物と言う珍しくSFから離れた今作品。

しかし、蓋をあけると…?

 

やっぱりオーガストだった!持って行き方はヒロイン攻略からのTRUE END。

前回もそうだったが、この構図は変わらないよね。メインを最後に持って行きながらも、正直妙味に欠けるのがオーガストの特徴…。

各ヒロインルートで見せた伏線を上手く回収して、謎を解きながらシナリオを作っていく構成は上手いと思うんだよね。
それが例えどんな形になろうとも、しっかりと伏線回収させてシナリオを繋げるあたりはオーガストの上手さだとは思う…んだけど…。

問題は伏線の回収の仕方であり、いかに伏線を上手く張り、それを回収しようが、回収の仕方がまずければシナリオ自体も薄っぺらく見えてしまうのが勿 体ないとしか。
基盤がこれだけ出来ているだけあって、シナリオをもっと深く掘り下げてくれれば大満足なんだけどなー。

 

シナリオ(29点)


やっぱりキャラゲー!
としか捉えられない。

吸血鬼と言う設定を上手く活かせていないと言うよりは、キャラクターとシナリオがマッチングしていないと言うか…。

各ヒロインから見ると…
大まかに吸血鬼系(瑛里華、白、桐葉)と非吸血鬼系(かなで、陽菜)シナリオの2パターンに別れる。(陽菜はやや中間的な立ち位置)

吸血鬼系はTRUEの布石がある為に、シナリオ構成上、蟠りを残したままの終わり方を迎える。
なのでシコリが残ると言うか、根本的な問題を解決せずに終わりを迎えているので、不完全燃焼な訳だ。

しかもTRUEで明かされる様々な謎から見れば…何ともその不完全さが際立つ訳で…。桐葉と伽耶の関係や東儀家と千堂家の関係性などを見ると、どうにも驚きな事実がTRUEでは語られるが、各ヒロインシナリオではその事すら触れていないので…。
結果、BADかGOODかすら、位置づけが難しい曖昧な終わり方なのだよ…。

逆に悠木姉妹シナリオは存外にも小じんまりはしているがそれなりに出来ている。
二人ともすれ違いするかのように、互いに自己犠牲愛が強い為、譲り譲られ的な展開なので、姉妹愛として見ると蟠りが溶ける事が一つのカタルシスとなっている。

かなでの方はある意味番外編的で、物事の捉え方があまりにも小さいので退屈に感じてしまうが、瑛里華と対照的に寮長としての立場が良く描かれているとは思う。
やることなす事が派手ではあるが、生徒の為に学園を楽しんでもらいたいと言う思いがシナリオを通して伝わってくる。瑛里華の場合はそれが自己満足に捉えられそうな台詞や行動なので対照的にも思える。(吸血鬼故の問題でもあるが)

陽菜は主人公との繋がりを言えば随一なキャラクターで、幼少の頃、主人公を救ったある意味精神的支柱な存在な訳なのだが…?
『記憶』の使い方をどう捉えるかによりますよねー…その『記憶』の捉え方は…これも実はTRUEへの一部の伏線となっている為、実はNGだったとか・・・orz

これだけ密接な関わりあるのに、欠落した記憶の扱い方が何故個々のヒロインで曖昧にさせてしまうのかと…orz
陽菜シナリオはかなでとの確執を解消させたにすぎないシナリオだっただと…!?って感じです…。
姉妹愛には感動は致しましたが…何というか勿体ないとしか…。

各ヒロインシナリオは正直言えばボロボロに近い気がしてならない…。

で、肝心のTRUEシナリオ
正直物足りない。最後に持って行きながらオチが面白くないと言うのは期待外れもいい所だと…。まだ、けよりなの方が筋が通ってたと思う…。
そもそもメインヒロインである千堂 瑛里華が『人の血を吸いたくない』と言う理由の裏付けが明確にされていない点がシナリオの足を引っ張ってる。
ヒロインにせよ、主人公にせよ確固たる信念を持ち行動を貫き通す事でカタルシスを味わう事はプレイヤーとしても感情移入出来る一つの起爆剤になるのだから。

彼女の一つの信念なのだが、その理由が明確にされていない。
(眷属にする事は相手にとってメリット・デメリットが明確に裏付けされている)

血を吸う事は生きる上で、または吸血鬼としての成長を表す意味を持ち、人間社会で共同生活する上で重要な意味合いを持たせている。
瑛里華が強い拘りを持っているならば、何らか過去にあった悲劇や忌まわしい事故などを想像してしまうが、結局は語られる事がない。

何らかの理由があるにせよ、信念を貫き通すならまだ華はあるのだが、理性が抑えられず結局孝平が自ら血を飲ます事で簡単に放棄されてしまっている。瑛里華自身も特に怒髪天を突く事も無く、非常に疑問が残る行動でもある。

その後も、伽耶との確執もいとも簡単にあっさりと解決しているではないか…。
伽耶の境遇を見れば、まぁ…そうだったのかと情を移せたとしても、それを簡単に許せる瑛里華、しかも東儀家の面々が特に被害を受けているにも関わらず征四郎や白が伽耶を赦せる考え方(神経)がどうしても理解出来なかった。

例えそれを赦したとしても、伽耶自身が自覚を持ち、罪を償う程の覚悟が無ければおかしいだろと思うんだが…。
更にはお誕生日会の流れ…まで来ると orz

そもそも根本的な原因が年季はあるとしても稚拙だ。傍から見れば親子喧嘩に巻き込まれた東儀家と主人公が可哀想だ。
千堂親子が自己欲の塊としか見てとれないよ…、伊織は自ら語れば、伽耶は境遇故の固執した考え方、瑛里華も見方を変えれば、非常にお節介焼き…。

吸血鬼と人間の関係性をもっと複雑に、その違い故のジレンマなどをもっと深く掘り下げて欲しかったとしか言いようが…。
ここまで突っ込んでおきながら最終的にご都合的な展開なので、、そりゃ期待した我が身としては残念としか…、まぁそれがオーガストクォリティと思えば、、、か?

序盤のまわし方などは結構惹かれるものがあっただけに残念だ。
オーガストの作品にしては珍しく勧善懲悪形式で進むのかと思えば、結局は皆が救われる終わり方。それはそれで素晴らしいとは思うが、度があると言うか、あれだけ絶対的な存在であった伽耶(各ルートから見ても)、いとも簡単に折れる点は深みが無く、葛藤が無い。

オーガストが描く絆の形って物凄い綺麗過ぎなんだよね…、けよりなでもそうだったが、例え親友や家族であっても一定の距離がを取るべきだと思うのだが、簡単に踏み越えてくる所がすごいというか、理想的な絆の形ではあってもリアリティに欠け、逆に煩わしさすら感じる事もある。

ここまでやたらと卑下に作品を評価しているが、それなりに良い所は結構あると思いマス…えぇ…。

やっぱキャラの可愛さとか…、、、ね…w

キャラクター(14点)


■性格
キャラの性格は吸血鬼系(ツンデレ・優等生)・幼馴染(お淑やか、活発娘)・ロリの構成。
サブキャラが皆良い奴。特に司がキャラの立て方は良かったとしか…距離の取り方など友人としてはかなり良い奴。

ヒロインはありきたりの王道キャラではあるが、CGの破壊力で2乗。オーガストのヒロインは自己犠牲愛が非常に強いと思うのだが…。
他人の為に自分自身どうでもいいって…。そこを偽善と見做すか、素直に見れるかがオーガスト作品を楽しむ一つの別れ道w

■主人公
前回に比べてかなり出来る奴に変貌。
学生らしい物事の考え方や転勤族らしい人との距離の取り方、自身を変えたい思いからの共通ルートはいかにも学園青春物らしい爽やかさが良い。地道に頑張る所が好印象。

ベストヒロイン:東儀 白
可愛すぎる以外の言葉が見つからない…w

 

システム(20点)


■インターフェース
ユーザビリティがあって使いやすいの一言。クイックジャンプにマウスポイントの自動照準!
解りやすいキャラクター分岐、キャラ絵まで載せた丁寧さ。今作品は戯画なみの使いやすさ、オーガストの良さがそこ!

■おまけシナリオ
エロも変わらず致せり尽くせりと、ファンにとっては嬉しいおまけシナリオではないでしょうか?
CGの多さも随一。立ち絵まで全て拝めるが、一人当たり、30枚ぐらい?か?25×12枚ほどだったかな…?

 

CG & BGM(14点)


■キャラ絵
やっぱりレベルが高い。と言うか可愛すぎます。べっかんこう氏の画力は見事だと思われ。特徴は無いが萌え度はかなり高いです。
キャラデザは学生服(夏・冬)、私服、水着、一部メイド服の4種類。キャ ラに見合った服装で、萌え度合いは非常に高いとしか…。

■その他
背景絵も上手いかなぁ…。学園を舞台として自然と調和した舞台が印象的です。

■BGM
全47曲。うち6曲が歌唱付き。

感じは良い音楽、全体的に良質なBGMかなーと思います。
アップテンポのOP( image theme)二曲に、ED曲や挿入歌はシンミリとしたバラード調の音楽となっている。

『赤い約束』がガチっすか…やっぱLiaさんでした…。

 

総評(77点 Bランク)


なんだかんだいってやはりオーガストの作品でした。趣向を凝らした感じはありますが、根本的なとこに8月らしさが出ています。
前回のけよりなに比べてキャラクター描写ももう一つだったと言うのが…。シナリオに力を入れた感がありますが、肝心な所で手薄であり、ラストの盛り上がりも…構成自体は良かったと思うのですが…、残念でならない…。

オーガスト好き、キャラクターの可愛さは随一の破壊力なので、そこらはお勧め出来る作品。

しかも今年アニメ化されるみたいで…。

 

■FORTUNE ARTERIAL OP『扉ひらいて、ふたり未来へ』 歌手:Mizuho

 

■関連作品
夜明け前より瑠璃色な
穢翼のユースティア

 

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