ギャルゲー・エロゲーを中心とするレビューを綴るブログであります。基本ネタバレありです。
2016年は8作品。久々に熱が出た。今年は…今のところ気になる作品もない。

夜明け前より瑠璃色な

2010.04.28 by てるりん♪

35.夜明け前より瑠璃色な
製作統括・総指揮 – るね
キャラクターデザイン・原画 – べっかんこう
シナリオ – 榊原拓、内田ヒロユキ、安西秀明、岡田留奈
CG統括 – 里見藤久

 

 

 

 

<ストーリー>
大昔に月に渡った人々が作ったスフィア王国(月王国)。だが、500年から660年前頃に起こった戦争(第1次〜第4次オイディプス戦争)以 降は地球との関係は冷え切った状態が続いており、地球における唯一の窓口である「満弦ヶ崎中央連絡港市」に王国の大使館、月人居住区画、王立月博物館など が設置されているものの、一般市民の月との往還はほとんどなくなっていた。そんな満弦ヶ崎中央連絡港市に住む朝霧家に、月王国の王女がホームステイするこ とになった……。

 

■テーマ度数

pikanaki
pikamoe
2 5

泣…家族の絆、思い出や約束を重きに置いた人間関係にシナリオ度合いを置いている。泣ける程ではないですが…。
萌…泣きよりキャラ萌え度合いが非常に高い。萌えをコンセプトに置いている感。姫・妹・姉系は特に萌え度合いが高いw

<感想>
AUGUSTの作品は初めて。
キャラ絵を見ればわかるが、かなり萌えを前面に出した作風と言うのがわかる。
皆見た目が…と言う点はあるが、キャラクターの性格から緻密に萌えをコンセプトとした作り方になっているのでシナリオ以前にキャラクターでどれだけ萌えれるかにより、作品の面白さが変わる。

萌えと同様にエロゲーとしての売り(エロ)もあるので、まさにエロゲーとしてのレヴェルは高いんじゃないだろうか…。
シナリオ以前に萌えとエロって感じの作品。シナリオもそれなりしっかりと組みたてられているんですけどね。

 

シナリオ(31点)


完全なキャラゲー
あっちこっちに書いているが、萌え属性が高い故に、キャラゲーになっている。シナリオ以前にキャラクターの良さが前面に浮き彫りになっているので、肝心のシナリオが希薄に映ってしまっている。
エロにも力を入れている為、更に希薄になっている感が、持っていきかたがかなり強引でもあるので、特定のヒロインによっては主人公の行動に若干嫌気をさすシーンもあるかも。後、シナリオが平凡で、ギャグもないので退屈する可能性はあるかも。

血が繋がっていない家族の在り方
**麻衣・さやか**
主人公の家族構成が皆血が繋がっていない、義姉・義妹の3人からなる構成で在るので、家族に対する思い入れが非常に強い。麻衣やさやかのシナリオが特に家族の在り方を顕著に描いており、麻衣シナリオでは義妹である関係をさやかに秘密にしていた為に、ぎくしゃくする関係などは結構良い所突いてきてるんですよねー。

ただ彼らの関係が家族以上に密接に繋がりが強いのに、主人公やヒロインの問題定義(シナリオを進める上でぶち当たる困難)への葛藤が弱い。麻衣や主人公の視点から見るのではなく、さやかの視点から見るのが家族に対する思い入れや家族愛が強く感じる事が出来る。
麻衣シナリオは上記書いている通り、家族に対する情景が上手く描かれている。
家族で在りながらさやかに対して重要な事を隠し持っていた。それを打ち明けられたさやかの心情が家族に対する思いが強く感情に出ている。

血が繋がっていないからこそ、何らか形にして家族として在り続けていたい、互いに痛みを知るからこそ家族で在り続けたいと言う思いが上手く表現されている。

その分、さやかシナリオに関しては、存外と言うか、もう一つ捻ってほしかったんですが、あまりにも都合よく進んだ終わり方で、麻衣も正直自身のシナリオとは逆に、ちょっとしたコンプレックスなどを感情に出しても良かったんじゃないかなーって思ったり。皆良い人すぎw

『もしも明日が晴れならば』のつばさぐらい、嫉妬を前面出してほしかったんだけどw あれはあれで妹キャラとしてかなり萌えるw

**ミア・菜月**
キャラクターからしてサブ的な扱いが強い二人ではあるが、全体的に見れば…まぁ個々のヒロインシナリオにも言えるが波がほとんど無い。主人公を含め周りを固めるキャラクターがあまりにも良い人すぎる為だ。周りに支えられている事を理解したうえでそれぞれ問題を解決している為、個人の視点で見ると結局は周りに助けられているって感が強く映るので、自身の葛藤が強く描かれていない、と言うか感じ取れる事が出来ない。

故に波が無く、平凡な展開になってしまう。恋愛色が強いので、王道の恋愛物語と思えば、キャラと相俟って作品としての面白さは十二分。
逆に深く追求せずにあっさりと描く事で爽やか風味仕立てているゲームと思えばなんら問題はないレベルです。

ミアなんて主人公に思いを馳せる切欠が不自然な点もなぁ…。フィーナがいるからこそ…をもっと複雑に描いても良かったと思うんだけど。
菜月はあまりにもベタ過ぎて…w しかも主人公が忘れた!と一時の感情で…その後の流れもちょいと強引すぎかな。

***フィーナ・リース***
リースに関しては、タイトルへの伏線。妙味無し、展開も結構ごり押し的で、少し残念。

フィーナに関してはメインヒロインの姫ゲーだけあって、よく練られたシナリオ。各ヒロインのシナリオを消化して初めてプレイできる真ルートでもあるが、それ故にヒロインで語られたテーマを素材として練られたシナリオとなっている。

主人公の父親の伏線がここで語られたり、血の繋がり、血が繋がっていない現在の関係をここで綺麗に纏め、各ヒロインで語られた家族の絆、関係、思い 出を地球と月の関係に見立て、フィーナの成長の糧として上手く繋げている。

唯一主人公が見せ場を作っているのがフィーナのシナリオでもあるので…w フィーナの凛とした態度が好印象であり、一国を背負う立場故の苦しみや面持ちがテキストを通して良く描かれている。上品だよなぁと思うので、正直18シーンは最後の最後だけで良かったんじゃないかなーって思ったり。

見せ場に関してはあくまでも理想論的な主張ではあるが、筋は通してあるので、夜明け編の展開では前途多難な展開があるだけに、後半への展開は良い意味でカタルシスを味わえる至極な作品へとなり得ている。フィーナ在りきのシナリオだなーとつくづく思える作品。
ただフィーナ在りきの為か、完全に独壇場…姫だからとは言え物事があまりにも上手く行き過ぎ。

細かい事を突っ込めば、説得する相手が月側より、寧ろ地球連邦側からの論点の方が余程重要だと思ったり(力の関係、過去の軋轢故)、事細かく説明されていないロストテクノロジーの在り方。戦争論なども出ているので…。内容に関してはかなり深い部分を触れているだけに、そこらを纏め、論理的なフィーナの主張などが見られたならば、最後に味わえる究極な作品へと変貌しただろうが、そこらは理想的なご都合的展開で纏められている。

ベストシナリオ:フィーナ~夜明け前より瑠璃色な

思い出や形見は人生、生きる故の理由となる
フィーナが語る台詞にそうありました。麻衣は主人公がくれた髪留め、菜月は主人公がくれたお守り、フィーナは立場故、幼少時に主人公と遊んだ記憶、この作品は思い出や記憶を大事な物として、生きる目的、人生の目標にもなる事があると優しく語りシナリオへ透過させています。

個人的には思い出を大事にしている人はいいなーと感じた次第。過去を引きずるのは駄目ですが…w

キャラクター(14点)


■ヒロイン
かなり強烈です…。姫ゲーとしてはフィーナの性格が際立って良い印象しかないのでシナリオも然り、フィーナの為にあるようなゲーム。フィーナに萌え死んだ方は、シナリオも重点に置いているので、間違いなく楽しめる作品じゃないだろうか…w

麻衣とさやかも姉・妹属性が高く、包容力と優しさがあるさやか、兄を慕う健気な所、甘え方など徹底的に作られている麻衣…。
ミアとリースはロリ系、幼馴染の菜月…、どこをとっても萌えの完全装備が整えられている徹底ぶり。何気に私は遠山翠みたいな普通な女の子がとても良かったんだが…。残念。

■主人公
私的に駄目でOUTです…。
正直攻略ルートに難ありかなと。他ヒロイン攻略⇒フィーナ、リース、瑠璃色のパターンで固定して欲しかった…orz。
等身大の人間像としては真面目で優しい男とよく在りがちな典型的な人間性を持った性格なのだが…。
ただ流されやすく、構ってくれ的なオーラを全面に押し出したキャラでもあり、簡単にヒロイン達に感情を悟られ、慰められ、俺も頑張らないと、、的なパターンが確立されており、自分の考えを持っていても、結局は他人の押し売り的な台詞が多く、シナリオの流れ的にヒロインの行動が表に出ているので、主人公の意見が目立たない。ヒロインにお株を完全に奪われているので完全に裏手な主人公だ。

細かい事にナヨナヨしすぎなのが私的にイライラ指数が溜まりました…。

■サブキャラ
周りを固めるキャラクターは良き人が多い。常に周りに人間性において素晴らしい人達に囲まれているので、家族像としてはかなり美化されて描かれている感じが強い。非家族ではあるが、その絆は見ていて優しくなれるような感じ。

ベストヒロイン:フィーナ
凛々しい女性って私的にかなり魅力的。

システム(18点)


■インターフェース
操作性もよく、全体的にも見やすいテキスト。
スキップ機能も満足できるスピードで、基本個別に入るまでの共通シナリオがちょい長いので、役に立ちます。

■おまけシナリオ
エロ特化ではあるが、ファンにとっては嬉しいアフター的なミニストーリー。
いかにキャラを魅せるかの拘りが強く感じるw

 

CG & BGM(14点)


■キャラ絵
CGの破壊力はすごいとしか…。可愛すぎるを全面に出した萌え絵が最大の売りです。背景画も美しいので、絵に関しては文句無し。萌え死ねって感じです…w

服装は学園服(夏)、私服(ドレス・メイド服)、水着。各キャラクターに合わせた服装。
キャラクターに合った服装で、萌え度合いが+α

■背景画
上手いねー。自然と調和した街並みが印象的です。SFちっくな舞台が良い感じだ。

■BGM
全43曲。うち3曲が歌唱付き。
BGMに関しては残念ながら耳に残るような曲などがなかったかなーって感じです。
雰囲気はあるんですが、ちょっと古臭い感じの曲調だったなーとしか。

 

総評(77点 Bランク)


予想以上に高くなった!というと失礼だが、王道の恋愛ゲームとしては良く出来ている作品なのじゃないかな。それぞれヒロインが主人公に思いを馳せる理由がしっかりと裏付けされており、それを踏まえ主人公がヒロインに対する想いを全力で行動にして表しているので、ある意味純情ボーイ的な感じで良かったんですが、感情の上下が激しすぎですw

泣きで言えば、物足りなさはありますが。キャラクターの可愛さは随一なので、キャラの可愛さでこの作品がやってみたい!とならば、多分思った通りにお勧め出来る作品じゃないでしょうか。

エロゲーとしてのバランスもあるので、普通に楽しめる作品だと思います。個人的にはもう一つ物足りなさがあったかな…。

 

夜明け前より瑠璃色な OP『Lapis Lazuli』 歌:泉伶


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